Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

旗尾リスの冒険

 ワシントンDCには今回歩いているワシントン記念塔周辺の広大な緑地のほかにも、多くの広場がある。地下鉄駅名にもある、マクファーソン広場やファラガット広場などである。これらの広場の周りは何度も歩いていて、気づいたのは野生動物が人と接するくらい近くで暮らしていること。

 
 特に秋も深まって樹木の葉が落ちるころ、リスと思われる小動物が樹木の上から地表まで忙しく動き回っていることに気付いた。日本では見かけない立派な尾を持っている。これが「旗尾リス」ではないかと思った。木の実を冬の間の食料として地表に埋めるのがこのころ。冬に掘り出して食べるのだが、いくつかはそのまま残り、そこから木が生えてくるというエコシステムである。
 
 これを知ったのは小学生のころ、ボロボロになるまで読んだ「シートン動物記」の1編に「旗尾リスの冒険」というのがあって、そこでこのリスの生態を読んだから。何巻あったかも覚えていない動物記だが、「狼王ロボ」「烏の王銀の星」とこの物語だけはタイトルを覚えている。昆虫を観察した記録のような「ファーブル昆虫記」と違い、動物の目線/立場で描いた物語色の強い作品で、後の僕の読書好きに影響した本だった。

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 記念塔近くでも、オシドリがゆったり泳ぎ、リスは忙しく地表をほじっている。今回うまくカメラでとらえることができたのだが、メスのようだ。オスはもっと立派な尾をしている。
 
 シートン動物記には日本では馴染みのない動物も扱っていました。もうほとんど覚えていないのですが、これからもそんな動物たちに出会えるでしょうか?まあ、ロッキー山脈でハイイログマと鉢合わせ、なんてのはゴメンですが。