Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

古都鎌倉を巡る(3/終)

 金沢街道に戻り、追い越していく車にびくびくしながら、墓所に向かう脇道を探す。特に大型車や都心ナンバーの強引な車に要注意。ようやく見つけた脇道は、中央部分が石畳になった落ち着いた道、案内の矢印に従って向かった先には「白旗神社」があった。

 

    

 

 この神社は源頼朝氏神で、急な石段を登ると頼朝の墓所たる石塔があるという。さらに少し奥には、北条義時大江広元墓所もある。昨年の大河ドラマである「鎌倉殿の13人」のファン(でも三浦義村は大嫌い)な家内は、自転車で苦労した割には嬉しそうだ。

 

 鶴岡八幡宮が鎌倉の大広間なら、この辺りは奥座敷といったところか。もう背後に丘が迫っていて、後ろ堅固の守りができるところだ。さて、僕らはここから南へ由比ヶ浜を目指して小町大路を行く。途中日蓮上人が辻説法をしたところなど、ここでも名所旧跡が目白押し。左手の丘陵は「祇園山」と呼ばれている。京都から来た人たちが、故郷を忍んで命名したのかもしれない。

 

 20分ほど走ると、海が見えてきた。気分はもうサザンである。隧道をくぐると視界がぱっと開け、左右160度ほどに砂浜が広がっている。ここが遠浅の海浜由比ヶ浜である。

 

    

 

 3月だというのに、海には多くのプレジャーボートやサーフボードが出ている。砂浜を走っている人、犬を散歩させている人・・・実にのどかな時間だ。しかしここは要害都市鎌倉の唯一の弱点、強力な水軍が上陸して来れば中心部まで一直線に攻め上られてしまう。実際には三浦水軍が裏切らない限り、防御は完璧と言えるのだが。

 

 しばらく海を眺めていて、鎌倉駅にもどりました。途中で家内は「鎌倉市農協連即売所」で野菜を買っていました。午前中だったので、まだお店が多く出ていたのです。さあ、ゆっくりコンドミニアムに戻り、明日はチェックアウトです。いいアニバーサリー滞在ができました。また来ようね。