Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

第四の同盟国、その今

 ロシアの脅威と米国の内向き指向で、欧州各国が軍事費増に踏み切る中、スペインだけは「現行のGDP比2%で十分」と足並みをそろえていない。理由としてはロシアから離れているからだろうが、人口が急増し経済成長が大きいことも挙げられるかもしれない。内政により力を注ぐ必要があるのだ。

 

 出生率が欧州でも最低のスペインで、どうして人口が増えるかというと、英独仏らが移民排斥をする中、自然に彼らが集まってくるからだ。需要も増えるがビジネスも活性化し、一人当たりGDPは日本を上回る。ただ、その好景気も社会にひずみを生んでいることは確かだ。

 

 今年はかつてのフランコ総統が亡くなって、ちょうど50年にあたる。1930年代に台頭した欧州のファシズム指導者の中で、彼は唯一WWⅡ後も生き残りファシズム国家を経営した。そのフランコ元総統を、信奉する動きがあるという。

 

マドリードにて

極右支持者、独裁に郷愁 危機感強めるサンチェス首相―フランコ総統死去半世紀・スペイン:時事ドットコム

 

 連合国が日独伊の枢軸国と戦ったのがWWⅡだが、スペインは最後まで中立を保ったものの、事実上枢軸側の一員だった。日本の諜報機関はスペインに拠点を置いたスパイを重宝して、欧州事情を探っていたとも言う。

 

 フランコ政権が出来たのは、1936年からの<スペイン内戦*1>に勝利したから。ファシズム勢力と共産主義勢力が闘い、前者をドイツらが、後者をソ連らが支援した。ドイツもソ連も新兵器の実験場として、この場を利用した。

 

 今かつての枢軸国を見ていると、いずれも反移民の極右勢力が台頭している。過去を知らない若い人たちに、90年前同様ファシズム的思想は訴えかけているようだ。日本の現政権も、バイアスがかかった眼でみれば、過去のファシズム政権に似て見えるのかもしれない。

 

 決して今の中国共産党政権の日本への姿勢を擁護するつもりはありませんが、彼らが「軍国日本の復活」を叫ぶ理由も全くないわけではないようですね。

 

*1:第二次欧州大戦の前哨戦 - 新城彰の本棚