函館出身の人気グループ<GLAY>のメンバーが「函館山の麓、宝来町や青柳町にはとんがったお店が多い」と、故郷を懐かしんで話していた。十字街で別れる市電の函館どつく行きの向かう先には、旧函館区公会堂や元町教会群があり、観光客をよく見かける。一方谷地頭行きの向かう先にも立待岬や函館公園があるのだが、観光客には不人気のようだ。
しかし「とんがった店」はたくさんあるようで、先日紹介した老舗「阿佐利本店」もそのひとつ。ランチに適当な、できれば洋食の店はないかと探していると、コンドミニアムから徒歩2分のビストロを見つけることができた。

何度か前は通っていて、最初はレストランだと気づかなかった。入るには勇気が要りそうな「隠れ家風」の外観だが、GoogleMAPの情報を信じてドアを開けた。

テーブル4卓だけの小さなお店。シェフ一人で切り盛りしているようで、昼時だが先客は若い2人連れだけ。メニューはパスタランチ(サラダ・パスタ・コーヒー/紅茶)とおすすめランチ(前菜・メイン・デザート・パン・コーヒー/紅茶、メインはパスタ・魚料理・肉料理から選べる)。ウチ呑みディナーに障らないように、二人ともパスタランチにした。

サラダが直ぐにやってきて、醤油系のドレッシングが良く利いた大根の千切りから食べ始めた。プチトマトは、ふつうのものより甘い。

本日のパスタは、ペペロンチーノ。アルデンテ気味の歯ごたえ、オリーブオイルをたっぷり使った味付け、シメジとベーコンの旨味が混ざり合った逸品だった。レトロな時計や壁の絵画、ディスプレイしてあるワインの空瓶はブルゴーニュのものが多い。このシェフの腕前なら、ワインの選択も含めてかなり期待できそうだ。
夜のメニューも、多少のアラカルトが加わるだけ。シンプルだけど、奥の深いビストロと思いました。次の機会はディナーでワインも・・・と行きたいのですが、いつになりますかね?