とても僕などがクチを挟める問題ではないのだが、ガザの惨状は目に余る。BBCやCNNの放送を見ていて、かつて好意を持っていたイスラエルという国に対する意識がひっくり返ってしまった。本当にガザ地区を更地にして、200万人を越えるパレスチナ人を殺すか追放するつもりのようだ。
先週も国連安保理でガザ停戦決議が諮られたが、常任理事国米国の拒否権で潰えた(*1)。それで思い出したのだが、トランプ「赤ちゃん」は、国連への資金拠出を凍結もしくは削減している。「US First」のゆえだ。その結果、予算が廻らず国連職員の19%が職を失うことになった。
国連、職員19%削減を発表 2680人、予算は15%減(共同通信) - Yahoo!ニュース

正直「カネ出さないならクチ出すな。拒否権使うなんてもってのほか」と言いたい。すると「土地を貸してやっているんだから当然だ」と悪徳不動産屋が反論するかもしれない。やはり国連本部はどこかに移転すべきだろう。今年のエイプリルフールに、半分本気で東京に国連本部を誘致しては(*2)と申し上げた。
すると、小池都知事がグテーレス事務総長に、一部機能でも東京にどうかと誘いをかけたとの報道があった。
小池都知事、国連機能の誘致提案 グテレス総長「各国から申し出」(共同通信) - Yahoo!ニュース
ところが、この記事に対する<ヤフコメ>では、9対1で反対の意見が多い。米国に倣って、国連への拠出金も引き揚げろとの意見すらある。参政党の「Japanese First」に触発されたか、極端な意見である。「クチも出さないから、カネも出さないよ」というわけ。皇室典範を改訂しろと圧力をかけてきた組織だと、国連そのものを敵視する人もいた。
JICAのホームタウン問題も含めて、通商国家日本として外国と上手くやっていこうという正論は1/10ほどの印象です。バイアスのかかった<ヤフコメ>とはいえ、日本も分断が顕在化してきた嫌な兆候ですね。