JR東日本は「駅ナカ」を大きなビジネスチャンスととらえ、飲食店・土産物店などを続々増設している。典型的なのが東京駅で、これまで駅員しか入れなかったスペースをどんどん改装している。これだけ外国人旅行者・観光客が多ければ、確かに機会は多い。
JR東日本の駅蕎麦と言えば<いろり庵きらく>。どの駅でも目につき、現役時代のオフィスに近い丸の内地下や、大森駅東口改札横の店舗には随分お世話になった。ところが東京駅北口通路で、<まい泉>の隣に<そばいち>という店が開業していたのに気づいた。これもJR東日本グループのお店。

まずは試しと、定番の冷やしかき揚げ蕎麦の食券を買った。

お盆や蕎麦の容器、コップや橋なども<きらく>と同じように見える。中身も、大きな違いは感じなかった。

別の日、今度はやはり大きな改装をしてフードコートの様相が変わった秋葉原駅に降り立った。ここにも<そばいち>が出来ていて、東京駅になかったメニュー「カレーライス」がある。

昔懐かしい金属製の容器に、ご飯とソースが盛ってある。特に変わった味ではなく、量もそこそこなので軽いランチにはいいかもしれない。移動中のランチの選択肢が増えたのはいいのだが、このチェーンは何なのか少し調べてみた。
現在12店舗が開業中、千葉・海浜幕張・大宮・赤羽以外の8店舗は、すべて山手線駅にある。また最近増殖中の<eCute>では、上野・秋葉原・赤羽・大宮で店舗を出している。いまは<グランスタ>になったが東京駅にも<eCute>はあった。

推測するに新しい蕎麦チェーンとして、観光客の多い駅で<eCute>などショッピングエリアに展開するプランなのでしょう。サラリーマンが慣れた価格より、少し高めに設定してある(*2)のだが観光客なら払ってくれるという次第。
<eCute>も横浜などに<eCute Edition>と銘打って増殖中です。駅という集客しなくても人が集まってくるところで、新しいブランドでのビジネス展開。なかなかやりますね鉄道会社さんも。
*1:「いろり庵きらく」尽くしの日 - Cyber NINJA、只今参上
*2:カレーライスは500円が590円、かき揚げ蕎麦は570円が590円など