Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

この夏は東伊豆(見事な睡蓮の温室)

 本館の温室は、もちろん冷房などない。この施設で冷房があるのは、売店とフルーツパーラーくらいだ。逆に暖房は完備、温泉熱利用だろう温室の地面に一様に熱放射器が備えられていた。本館施設は駅前のかなり傾斜の強い斜面に建っていて、4階層ある。斜面に植えられた大木が日差しを遮っているところは、ちょっと涼しい。

 

 熱帯花木、シダの温室を抜けて、背の高いブロメリアのコーナーへ。ここがロビーといったところだろうか。全ての植物が、本来いるべきところの環境に置かれていると思う。

 

ブロメリアのコーナー

 当然弱ってくる株もあるのだが、一般客の入れないバックヤードに膨大な育苗場があって、予備軍はそこに控えている。食虫植物は、展示されているより育苗場の方が大きい。そこも(立ち入れないが)見ることができるのが嬉しい。

 

広大な睡蓮の園

 階段を上り観葉植物の温室を抜けて、もう一つ階段を上ると、目の前に開けていたのがとても広い睡蓮の園。優に50を超える区画に仕切られた中、色とりどりの睡蓮が咲いている。強い日差しが注ぎ、一番暑い温室なのだが、しばらく呆然と眺めていた。

 

今が見ごろの睡蓮の華

 睡蓮と蓮の違いは、前者が葉を水に浮かべるのに対し、後者は茎が空中に伸びた上で葉が茂ることとある。その例外が、もう一つ階段を上った最上階の温室に浮いているオオオニバスの葉。

 

子供なら乗れるオオオニバス

 ここには、原種のランも数多く展示され、土からではなく他の樹に巻き付くように育っていく姿が見て取れる。エアープラントも方々に垂れ下がっていて、いかにも元気いっぱいという風情だ。適当な湿度と温度、ある程度他の木々による遮光があれば、これらの植物は空中から栄養を獲って成長するらしい。

 

原種のランもエアープラントも元気いっぱい

 暑さを忘れるほどの感動を得て、僕らは上ってきた階段をゆっくり降り始めた。

 

<続く>