市電宝来町電停近くに、2軒のカレーショップが小道を挟んで、隣り合って建っている。道路に面した方が「印度カレー小いけ本店」、奥まった方が「元祖伝統の味印度カレー小いけ」とあっていずれも函館名物を謳っている。相互の駐車場が隣接しているので「店が違うので間違えないで」との掲示がある。

「本店」は2018年に、「元祖」は2019年に、僕は両店で基本メニューを食べている(*1)。優劣は難しかったが、「本店」の方が万人好みの味で、「元祖」は何度も<カレー百名店>を受賞している特徴のある味というくらいの差と思った。

なぜこのようなことになったのか?ある情報によると、
・かつて「小いけ」という函館を代表するカレーの名店があった
・創業者は、弟子に店舗を売却した。これが「元祖」のお店で味は創業時に近い
・その後創業者の息子が「本店」を立ち上げ、少し違った味ながら名を受け継いだ
のだそうだ。

実質的に、両店とも正統な後継店舗かどうかは分からない。別に王家ではないのだから血筋がどうのという問題でも、同じ味が時代を越えて受け入れられるかの問題でもあるまい。美味ければよくて、それが適正な対価かどうかの問題のはずだ。
Web上の評判では、両者の優劣は判然としない。地元の人も各々贔屓の店があるようだ。今回ランチをとろうと両店を見ていると、「元祖」の方が客の入りがいいようす。「元祖」から出てきた客が、「本店」の前を冷やかしてから去る・・・光景を3組ばかり見た。
別に「本店」をひいきするわけではないですが、今回は「本店」で食べてみました。

7年前から5割以上は値上がりしているようです。辛さは以前より強まったように感じましたが、僕自身がマイルドになったせいですかね?