帰宅する日になって、ようやく雨模様になった。このコンドミニアムのチェックアウトは簡単。カギをポストに投函するだけ。空港へは、2ブロックほど離れたところにあるホテルの前から出るバスで行く。なんとそこが始発で、赤レンガ倉庫や朝市、JR函館駅前バスターミナルを巡って空港へ向かうのだ。宝来町の銀座通りにあるバス停なのだが、やはりここはかつて栄えた「銀座」なのだろう。
空港に着いて、ぼんやり滑走路を見ていた。東京発の便が到着し、これが僕らの乗る飛行機だとわかる。

往路の機体はB-787、国際線の機材だとアナウンスがあった。1世代前のビジネスクラス席で、2-1-2配列だった。今のビジネスクラスは半個室仕様の「The Room」になっている(*1)ので懐かしい気持ちになった。手すりから折り畳み式のテーブルが出てきて、食事ができた。リクライニングも電気的スイッチひとつ。10~15年前は、これでも十分有難かったよね。
復路の機体はB-737、小型でプレミアムクラス席は2-2配列で8席しかない。座ってみて驚いた。個人モニターもないし、リクライニングはメカスイッチ、テーブルは巨大なもの(1kgはたっぷりあったろう)で、力任せに引っ張り出さないといけない。もちろん折り畳み方式ではない。

うわ、これはもう1世代古いビジネスクラス席だ。ひょっとすると30年ほど前のものでビジネスというクラスがなく、ファーストクラスだったかもしれない。そんな時代にプレミアクラスなど考えもしなかったし、乗ったことはないが、多分そうだろう。
偶然なのか、1時間余りの往復フライトで2世代の座席を体感し「ビジネスクラスのタイムトラベル」が出来ました。軽食も美味しかったですし、青い日系航空会社さんに感謝です。