この日も晴天に恵まれて、強い日差しの下でプチ観光。コンドミニアムから徒歩10分ほどの<金森赤レンガ倉庫街>にやってきた。古い倉庫を土産物店やレストランの入った近代的商業施設に作り替えたところで、函館観光の目玉の一つである。
その一角に、函館湾周遊船<Bluemoon号>の乗船所がある。今回はこれに乗ってみたい。

実はこの船は、今年4月に運航を始めたばかり。
新ブルームーン お目見えしました! | HAKODATE FACTORY
ではそれまではどうだったのかというと、

こんな外観だった。正直、旧船の方が格好いい。ちょっと高級ヨット風で、乗客のキャパは少なかったかもしれないが、乗船用のブリッジも必要なく運用が楽だったろうに。新船はちょっと派手な外部塗装が、子供だましっぽい。第一便が1030に出るので、それに合わせて倉庫街でのショッピングを切り上げた。出航10分前に乗船開始、季節外れなのか乗客は50人ほどだった。
第三便だけが、函館港から外海へでる1時間のクルーズ。その他は港内を一周する、30分の行程である。桟橋を離れると、左手に埋立地「緑の島」と北海道随一の造船所<函館どつく>が見えてくる。海上保安庁や海上自衛隊の基地もあって、小型の巡視船やかなりベテランのDDH(ヘリ搭載護衛艦)が繋留されていた。

最初は屋内のシートに収まっていた乗客たちは、だんだんデッキへ出てきて海風を楽しむようになる。船はどんどん北上して、青函フェリーターミナルが右手に見えてくると、そろそろ折り返し点。初めて見る近代的なターミナルと、双胴式のフェリーが印象的だった。函館朝市の先に保存展示されている<摩周丸>とは、時代の差が感じられる。一見すると宇宙船のようだ。

青函フェリーターミナルを後にすると、函館港の岸壁近くを南下する。木材の陸揚げ、コンテナヤード、JR函館駅が見えてきた。わずか30分のクルーズでしたが、とても気持ちのいい経験でした。できれば旧船にも乗ってみたかったです。