昨年秋、走りの紅葉を見に函館に出かけてみた。初めて<五稜郭タワー>に登り、最北の要塞の全貌を見ることもできた。空港からのタクシー運転手さんによれば、クルーズ船が頻繁に入港するなどして景気が戻ってきたらしい(*1)。

ただ気になることもあって、街の中心が駅周辺の(市電の通っているところ)から、五稜郭のさらに北、亀田地区に移ってしまったこと。旧市街には空き家も目立つようになっていた。歴史的な建物は、当然そのエリアに集中している。
僕らがこのところ定宿にしている<パノラミック元町>も、何かのリノベーションによるコンドミニアム。歴史的建造物に泊まりたいと思っている人は、少なくないのになと思っていた。

<パノラミック元町>は宝来町の電停が近い。この付近も古い街並みがあるのだが、人通りは多くない。それでもリノベーションが活発化する噂は聴いていた。例えばこんなお店。
「LR タコス&ローカルディッシーズ」が入居する複合施設の外観 - 函館経済新聞
この辺りの古い建物は、1階は和風だが2階は洋風である。海から見た時には2階しか見えないので、洋風の街並みに見えるように、でも暮らしは和風でという工夫だった。そんな建物が生き返るというのは、嬉しいものだ。さらにこんな記事が、
旧ロシア領事館を改修。函館の地を新たに照らす全6室オールスイートのスモール・ラグジュアリーホテル「HOTEL白林HAKODATE」が、2025年7月12日(土)に開業。 - 札幌経済新聞
放置されていた旧ロシア領事館が、高級ホテルとして蘇ったという話。1泊31万円は僕らには手が出ませんが、インバウンド需要を満たすことはできるでしょう。好きな街函館が元気になってくれるといいですね。あ、また行きたくなってきました・・・。