いよいよ今週末は東京都議会議員選挙である。来月には参議院議員選挙も控えている。衆議院では少数与党になったものの、石破政権はなんとか予算を年度内に成立させ、重要法案もいくつか挙げた。小泉新農相の目立つ活躍で、支持率はやや持ち直しつつある。しかし年金改革、選択的夫婦別姓、皇族数確保、憲法改正など先送りになった案件も多い。
これらの政策課題は、塾議国会ゆえか与野党の意見がまとまらず、次の選挙をにらんだ膠着状態になっているようだ。その選挙の情勢だが、一時期支持率を伸ばした国民民主党が失速し、れいわ新選組も伸び悩み、年金改革でサラリーマンの怒りを買った立憲民主党が伸びるはずもなく、支援者高齢化でジリ貧の公明党・共産党の状況も変わっていない。維新の会も往時の勢いを失って、色褪せてきた。世論調査は種々あるが、リアルタイムに見てくれているというので、下記の月次レポートを僕は参考にしている。

選挙プランナーの内閣支持率・政党支持率月次調査レポート(2025年5月)(大濱崎卓真) - エキスパート - Yahoo!ニュース
じゃあ、支持率を伸ばしているのはどの政党かというと、まだまだ小さいのだが「参政党」に勢いがあるようだ。「日本人ファースト」を掲げていて、古くから外国人問題(移民・外資土地所有等)を取り上げてきた政党だ。共産党のようにムダと知りつつも多くの選挙区に候補者を立て続けてきたのだが、2022年にようやく政党要件を満たし、今は国会議員4名を擁している。目指しているのは、
・頑張れば、希望が広がる日本を取り戻す
・偏差値教育を改め、考える力を育む
・日本の伝統文化を知り、お金至上主義の社会を変える人材を育成
・医療費削減のため、食と健康を見直す
・農業を護って、安心安全な食料供給体制を確保
・積極財政と減税で経済を立て直し、少子化を食い止める
とのこと。積極財政というのが気になるが、他は妥当な(でも出来ていない)政策目標である。
日本保守党と並び、日本で初めての右派(極右とまではいかない)政党に見えます。ポピュリストかもしれませんが、今後<台風の目>になる可能性が出てきましたね。