ロシアを上回るほど、世界から憎まれ始めたのがイスラエル(のネタニヤフ政権)。最後までユダヤ民族を擁護してきたドイツの新政権も、あのトランプ先生さえもがイスラエルと対峙し始めている。
確かにやっていることはひどく、国連UNRWAの活動を完全に停止し、彼らの支援に頼っていたガザ住民の多くは飢餓状態にある。UNRWAに代わって米国とイスラエルの民間機関「ガザ人道財団」が食料等を配布しているのだが、全く足りない上に銃撃沙汰まで起こしている(*1)。このままでは<ホロコースト>を上回る規模の民族浄化に発展しかねない。
ネタニヤフ政権は、この事態の始末をどうつけようとしているのか?暗澹たる気持ちで、イスラエルの可能行動を考えてみた。

1)パレスチナ人絶滅によるガザ更地化から、入植・再開発
2)パレスチナ人を強権支配した上での入植・再開発
5)軍を全面撤退させ、ハマス奇襲以前の状態に戻す
1~2)では国際社会が黙っていない。それでも強行しようとするなら、イスラエルは世界を敵に回すことになる。4~5)ではイスラエル国内の強硬派が収まらない。ネタニヤフは退陣、ひょっとすると命も危ない。
では3)という解はあるのかと、いぶかりながら思っていた。確かに反ハマスの意見もないわけではないが、これだけひどい目に遭ったパレスチナの人たちがイスラエルの傀儡政権に賛同するはずもないだろう。するとこんな記事が。
イスラエル首相、ガザでハマスに対抗する集団への武器供与を認める - BBCニュース
え、そんな集団があるんだ。今のところはイスラエル製ではなく、旧式兵器を使っているようだが、それでも反ハマスの武装集団であることは確か。多分イスラエル軍は鹵獲兵器を彼らに供与し、ハマス狩りをさせているのではなかろうか?
ナチスドイツが100万人のウクライナ兵に装備を供与し、スターリンと戦わせた故事もあります。敵中に味方を作る、これはあるべき作戦ですが、さて上手くいくのでしょうか?