Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

じわりと人手不足の影響

 「COVID-19」禍で零細企業を支援するための助成金や<ゼロゼロ融資>が乱発されたが、その始末の時期に入り飲食店の廃業が増えているという。廃業しないまでも、時短営業に追い込まれる店も多い。以前、熱海の街で夜営業をやめ、女将一人でできる「昼呑み屋」にしたお店を紹介した(*1)。

 

 それはインバウンドで活況を呈する京都でも同じらしい。先日の旅行で外食ランチをしたのが寺町通りのこんなお店。

 

醤油ラーメン「きんざん

 入り口の貼り紙に「人手不足なので提供に時間がかかるかもしれません」との注意書きがあった。混んでいないようなので気にせず入り、ブラックまぜそばの食券を買った。若い男女2人だけでやっているようで、調理場のスペースからすると2人くらいアルバイトを雇っても問題ないはずだ。

 

 先客はアジア系外国人2人だけ。怪しげな日本語で「ごちそうさま」と言って席を立った。そこに白人4人組がやってきたが、店主と短い英語のやり取りをした後帰っていった。ベジタリアンだったらしい。

 

ブラックまぜそば、900円なり

 まぜそばは、中太麺。九条ネギ、ニラ、モヤシ、刻みのり、叉焼に生卵が入っている。濃厚な汁にからめて、美味しくいただいた。リピートできる味である。その後も客足は絶えないので、確かに人手があれば・・・とは思う。

 

森下駅近くの洋食屋「もりもり」

 もうひとつ、江東区のオフィス近くでランチを食べていた洋食屋が、平日のランチ営業を3月で打ち切ってしまった。

 

いくつかバリエーションのあった1,000円ランチ

 これは3月に食べた、ハンバーグ・エビフライ・クリームコロッケの定食。この他に鰈のソテー・鶏唐揚げ・ビーフシチューなどの組み合わせがあり、全部1,000円ぽっきり。何か特徴があるわけではないが、こういうものなら食べ飽きないので時々お世話になっていた。中華のお店が一杯あるので「昼食難民」になることはないが、選択肢が減ってしまったのは残念である。

 

 京都の寺町通りや江戸の森下駅周辺など、外食チェーンが少ないエリアであっても、小規模店舗の営業は厳しくなっているようです。材料費高騰と人手不足、頭の痛い問題ですね。

 

*1:夜の営業を止めて「昼呑み屋」に - Cyber NINJA、只今参上