多くの観光地で、オーバーツーリズムによる負の影響が目立ってきている。例えば<富士山ローソン>の騒ぎを招いた迷惑系インフルエンサーの存在や、閉鎖日の境内に押し入る来訪客のようなケースでなくても、普段そこにいない人によって引き起こされるトラブルは避けようがない。
先日の京都旅行で、米国人カップルがバスがいつ来るかをスマホ翻訳機で知り喜んでいた姿を紹介した。いずれスマホ通訳アプリが出来てくるかもと思わせたシーンだった(*1)。それが今すぐにでも必要だと感じたのがこの記事。
「ワンマン列車」で乗客対応のため約40分の遅れ 外国人乗客と運賃のやりとり…言葉が通じにくかったか JR山陰線(BSS山陰放送) - Yahoo!ニュース

JR山陰線三保三隅駅で降りようとした外国人観光客の対応が上手くいかず、40分列車が遅延したというもの。この記事を読んで、都会の人は???と感じたと思う。
・ワンマンの運転手が英語を話せないとしても、乗客20名は黙って見ていたの?
・40分も遅延して文句は出なかったの?
・ほかの列車に影響がなかったってどういうこと?
しかし一昨年山陰線で東萩~益田間を乗った僕には、納得できる話である。大学の同級生の墓参に行ったのだが、新山口駅でバックパッカーの米国青年が困っているのを助けたことがある。萩市内のレストランも外国人お断りとしていた(*2)から、現地の人たちは日本語を話せない観光客には苦労しているのがわかる。
一方、JR山陰線は2時間に1本しかやってこないローカル線(*3)。1本が40分遅れても影響は少ないし、乗客も(妙なことに関わりたくないのだろう)大人しく待っている。公共交通機関の運転手さんには、スマホ通訳機を持ってもらうのがいいと思った次第。
3月の訪日ロシア人旅行者 1万8000人余 月ごとの統計で最多に | NHK | 観光
英語で話せれば僕でも手助けはできるのですが、上記のようにロシア人が相手だと困ってしまいますからね。
*1:ツーリスト必携、スマホ翻訳機 - Cyber NINJA、只今参上