トランプ2.0政権の<ハネムーン期間>は終了した。あのやり方では当たり前なのだが、外交で見るべき成果がなく、内政は混乱しっぱなし、ドル安・国債安・株安のトリプルパンチを市場から喰らっている。一部、
・移民強制送還に拍手喝采
・大学叩きに「反知性主義」の人たちが賛同
のような例はあるが、仕事が無くなったり、物価が上がったり、資産が目減りしたりで「こんなはずではなかった」というかつての支持者も多いと聞く。その証拠に、
トランプ氏支持率、過去70年の歴代大統領の中で最低 就任100日控え - CNN.co.jp
にあるように、就任100日目の支持率は歴代最低となった。ところが・・・である。トランプ先生は(内心はともかく)意気軒高、支持率低下を伝えるメディアを「国民の敵」とののしり、偽情報をまき散らして俺様のやろうとしていることを妨害していると非難した。

これは、彼の「ネガティブな報道も宣伝材料にする」というスタンスから生まれた言葉だという。かつて不動産屋だったころ、ネガティブ報道がでたが、それが新聞の第1面でなかったことを残念がったとの逸話も残っている。
脳科学者中野信子氏は、サイコパス研究で知られているが、トランプ先生をサイコパスと断じていた。
サイコパスの特徴は、
・恐怖や痛みを感じにくく、他人に同情をしない
・罪悪感が低く良心の呵責もないが、孤独感は強い
・抑止力が低いので、思い切った行動をとることができる
・身体的には心拍数が低く、脳に偏りや未発達/異常発達がある
であるが、確かにトランプ先生の言動は、これらの(少なくとも最後のもの以外の)条件を満たしているかのように見える。
サイコパスの人物が全て犯罪者になるわけではなく、順調な人生を送れればその特異な能力を活かして社会に貢献できると言う。大統領に成れたのだから「順調」だったと言えるが、これからはどうなるか分からない。四面楚歌になって「逆風」を感じた時、彼が何をするか?
自暴自棄になって人類滅亡に突き進む・・・などということのないよう祈りたいです。