前日会食で遅くなったので、浜町のホテルに宿泊していた。この日は会合があるのは午後だけ。午前中ぽっかり空いたのだが、天気はとてもいいし桜がピークである。都心の桜を見物しようと、まず早朝に散歩に出た。隅田川沿いにも桜が目立つし、水天宮方面に歩いていくと、浜町川緑道という細長い公園にでた。

桜のトンネル状になっていて、ベンチやトイレも完備している。きっと昨夜は花見客で賑わったのだろう。しかしキレイに片付けられていて、早朝の気持ちいい散歩ができた。
続いて都営地下鉄新宿線に乗って、九段下まで行く。武道館でイベントがあるらしく、列車も駅も混み合っていた。地上に出た乗客の8割は武道館の方に向かったが、靖国神社方面へ向かう人も決して少なくない。

よく大臣などが(特に8月に)参拝すると、外国からも非難が殺到するのがこの神社。実は正面から入って、ちゃんと参拝するのは今回が初めて。ちょっと厳粛な気分で歩を進めていったが、外国人が多いことに気付いた。中国語も韓国語も聞こえてくるし、門や銅像、灯篭の前で自撮りしている姿も見られる。加えて、少し強く吹いてきた風に飛ばされてくる「桜吹雪」に、きゃっきゃっといって喜んでいる。とても<靖国参拝>を目を吊り上げて非難する人と、同国人とは思えないのだが。

この境内には、東京の「ソメイヨシノの標準木」がある。東京のサクラ開花は、この樹の花の付き方で決められるのだ。とても暖かかったこの日、ソメイヨシノは満開から散り始めとなっていた。

全国にある「護国神社」の総本山で、祖国のために闘い斃れた英霊を祀っているのが、この神社。よく戦記物などで、戦いに臨む兵士が友に向かい「靖国で逢おう」と覚悟を示すシーンがある。
僕らの時代はそんな悲劇的なことは起きなかったなと、70年近い人生を振り返って有難く思いました。いつになく厳粛な気持ちで本殿に拝礼し、ちゃんとお賽銭も奮発しました。一度参拝したいと思っていたところでしたから、一番いい時期に来られて良かったです。