滞在の最初の夕食は、お店を予約しておくのが普通。今回は<辰巳新道>から<清澄通り>を挟んだ向かいにある「門前仲町 彦酉」にした。会津馬刺し・炭火焼鳥・地酒が看板のお店。

間口は狭いのだが、3階まであって、
・1階 カウンター8席ほど
・2階 20人ほどのお座敷
・3階 個室
となっている。カウンターの端に席が用意されていた。まずはグラスビールで乾杯。お通しの汲み豆腐がオツな味で、昆布塩を加えるともっと美味しくなる。

看板の馬刺しは、量が不明だったので1~2人前を注文した。モモ・バラなど3種盛り。思ったより少なかったのと、お味の方は普通。歯ごたえも、味わいも悪くはないのだが、看板としては一味足りない。ただ調味料としての味噌は良かった。

もうひとつの看板である焼き鳥は、二重丸。カワ・ハツ・ツクネ・ネギマ・キモをタレでいただいた。特にカワとキモが柔らかく、味わい深くて印象的だった。タレの味も、ワンランク上だったように思う。
飲み物の方は、家内は白ワインをグラスで貰った。店の人に「ハウスワインはどんな風味?」と聞いたのだが、はっきりしなかったから。飲んでみると、シャルドネ種のようだが甘すぎることはないとのこと。これで安心してデカンタを頼める。

僕の方は3番目の看板である、会津の地酒。<会津娘>を最初は冷やで、2本目は熱燗で注文した。最近日本酒を呑む時は、このパターンが定着している(*1)。同じお酒でも、冷やと燗で違う感触を味わいたいから。焼き鳥を冷やに合わせた後、馬刺しのリベンジのつもりで頼んだユッケに熱燗を合わせてみようと思っていた。
<会津娘>はすっきりした味わい、ユッケも悪くはないのだが、2本目が冷やで出てきて驚いた。直ぐに「お燗にします」と言ってくれたのだが、電子レンジの音がした。
ちょっと残念な燗酒になりました。お酒の品ぞろえはいいのだけれど、電子レンジとはね・・・。まあ、水準以上のお味なので文句は言いませんよ。ごちそうさまでした。