年度末で諸般忙しいことばかり。こんな時のランチは「早い、安い、美味い」が一番。その代表格だった、チェーン店の牛丼価格が高騰している。このところ特に米の高値が続いていて、ささやかな備蓄米放出くらいでは効果がない(*1)。スーパーの棚に並ぶ(わずかな)5kg4,000円越えの袋を見ながら、お米は外食しようかなとも思う。外食産業は、すでに米の個別輸入を始めているともいう。
チェーン店にとって原価高騰はそれだけではない。光熱費、人件費、賃料その他もろもろ値上げのご時世である。かつて280円/並盛という時代もあった牛丼も、500円時代を迎えている。そんな思いで、3月に4軒回ってみた。

最も安くて味噌汁まで付くのが「松屋」、これは平塚駅近くのお店で食べた牛めし(並)。一番味が薄めに感じたが、旨味は十分にある。

つぎは「すき家」、小田原駅近くの店で食べたが、この2日後30円値上がりして並盛は480円になった。脂質が多いが、それほどくどさは感じない。玉ねぎのしんなり感が好きだ。

次は「吉野家」、ぎりぎり500円に収まっている。夜更かしして大森駅前に泊まった翌朝、ブランチ代わりに食べたもの。最も多く食べたせいか、これが僕の<牛丼スタンダード>で懐かしさはお金に代えられない。

最後は「なか卯」、厳密に言えば牛丼ではない。僕の好きな糸こんにゃくも入り、三つ葉が散らしてあるのがおしゃれ。ちょっと高めで550円なり。これは東京駅丸の内北口ガード下の店舗で食べた。もともとは親子丼とうどんのチェーンだが、牛すき丼は好みのメニュー。
僕の学生時代はチェーン店も多くなく、500円くらいのごちそうだった牛丼。40余年で280円までデフレし、またワンコインに戻ってきました。さて、これからは駅弁などのようにどんどん高くなっていくのでしょうかね。ちょっと怖い。