サイコパス研究の脳科学者中野信子氏は「トランプ大統領はサイコパス」と断じていた(*1)。サイコパスの人間は、抑止力が効かず、他人を思いやることもない。そのせいだろうか、最高権力者の地位に返り咲いたトランプ先生は、たまにはいいこともするのだが、やることが過激である。
イランなどから狙われていて警護が付けられていた、かつての盟友ボルトン氏やポンペイオ氏の警護を外してしまった。制服組トップであるミリー統合参謀本部前議長も、である(*2)。「COVID-19」対策を指揮したファウチ博士も警護が解除に。「勝手に殺されろ、嫌なら自分で雇え」ということらしい。
司法省でも、トランプ裁判に関わった関係者を解雇する(*3)という暴挙に出た。仕事でやったことなのだが、大統領就任前にさっさと辞めた検察官らもいた。

これは明らかにリベンジ(Pay Back)。サイコパスの復讐は苛烈を極める。かの書で織田信長もそうだったとあるが、信長の裏切り者への処置は苛烈だった。例えば、武田氏に降った実の叔母を逆さ磔に掛けて殺している。類似の復讐はまだ続くのだろうと思っていたら、ちょっと気になる記事があった。
晩餐会でオバマに笑い物にされ…「じっと座って怒りに耐えていた」トランプが、復讐のために大統領選への出馬を決意した“屈辱の夜” | 文春オンライン
オバマ再選のおり、トランプは「オバマの出生地疑惑」を挙げて再選阻止を諮り、あえなく敗れて万座の中で恥をかいたとある。それから12年が経つが、恨みは晴れるどころか激しくなっている公算が高い。
オバマ元大統領の警護を外すか、それ以上の何かを仕掛けてきてもおかしくありませんね。そうなったらカナダに亡命されますか?