日本政府の予算案が膨張の一途をたどっていると、僕には見える。実際には「COVID-19」禍のおり一気に膨らみ今は少し抑えめなのだが、そもそも公債費が29兆円近い借金体質が健全なはずがない。こういうことを言うと<ヤフコメ>などでは、財務真理教の信徒・国賊との批判を浴びるのだが、政治家には毅然として(無駄)予算削減に尽力していただきたい。
その意味で(是非はともかく)米国トランプ2.0政権のダイナミズムには、見習うべきところもある。日本が防災庁設置の議論をしている時、FEMA(緊急事態庁)の廃止にまで大統領が言及した。カリフォルニア州の大火災への対応に不満があるようだ。役に立たなければ廃止する・・・民間企業なら当然の考え方ではある。

実はWWⅡが終わった時、CIAの前身であるOSSの廃止論もあった。平和になったので要らないとの意見に、ソ連などの脅威があるとの意見が勝ってCIAとして存続した。さらに冷戦終了時にやはりCIA廃止論が出たが、新しい脅威もあるとして現在に至っている。
CIAの役割を一言でいうと「政権に選択肢を与えること」だ。時には暴走して、他国の内政に関与しすぎることもあったが、基本的には世界情勢を把握して国や地域にどう対処するかの選択肢をホワイトハウスに示すことにある。今回のこの発表も、遠回しではあるがその一環。
コロナ起源でCIAの見解変化-研究所流出の可能性「より高い」 - Bloomberg
強大なライバルとなった中国に多くの国が嫌悪感を持つようにするには、この情報は意味がある。「確度は低い」としながら「自然発生より実験室由来の公算が高い」と、中国政府や監査をしたWHOを批判している。
ところがCIAが「Deep State」に関わっていたと信じるトランプ政権は、CIA全職員に退職勧奨をしている(*1)。今米国の課題は、ASEAN諸国の米国離れ・中国接近である。理由は米国がイスラエルに肩入れしすぎるため、イスラム色の強いインドネシア・マレーシアらが反発しているのだ。であれば、中国もイスラム教徒を弾圧していますよとのメッセージを出すべきなのだ。
のような件を掘り下げるとしたら、CIAは必要なのではないですかね。