旅行中ひとりでランチに出たのが1日だけ。コンドミニアムのある春吉地区は、理由はわからないが道路が曲がりくねっていたり、斜めの道路が多くて地理が分かりにくい。格子状の道路が整備され、路地名のわらべ歌まである京都中心街とは大違いである。

しかし、コンドミニアム付近には飲食店は少なくない。ふらりと一人で出掛けて、路地の店の前で足が止まった。

「紅容軒」という名の中華レストラン。かなりの老舗のようで、日替わりランチ1,000円というのが売り。レタス海老炒飯がこの日のメニューだが、注文しようとすると「売り切れました」とつれない言葉。1階部分は、カウンター5席とテーブル4卓ほどの小さな店。

それではと1,000円定食のうちから「肉天ランチ」を選んで注文し、ふと目を上げると新聞記事と色紙が1枚。記事には「町には独特の中華があって、紅容軒では独自のちゃんぽんが美味しい」とある。BS番組「町中華で飲ろうぜ」は1度だけ見たことがある。「孤独のグルメ」の井之頭氏は下戸だが、グルメ番組ならお酒が出てきてほしい僕。太田和彦さんの居酒屋番組はたまに見ている。「町中華・・・」はそれよりはやや庶民的、あえて言うなら品がない。

ランチタイムには遅いのだが、1階のテーブルは満席。おそらくすべて地元の人だ。そんな店だからこそ、番組がやってきて全国に紹介しているのだろう。6~7分で肉天ランチがやってきた。ご飯は小ぶり、搾菜も少々、肉天やキャベツはたっぷり、玉子スープは具沢山でボリューム大。肉天は酢辛子ソースで食べる。
学生のころだったか、近所の中華レストランでランチをすることがあり、そこで肉天を初めて知った。お味はちょっと違うが、懐かしいメニューだ。
この辺りにも、お酒を飲める食堂のような店が沢山ありますね。さて、次に来たときは「町中華で飲ろうぜ」と行きますかどうですか?