Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

両国界隈、寒風の中での散策

 一昨日は吉原~浅草~押上、昨日は清澄白河界隈を歩いた。今日はその中間、両国界隈を歩いてみたい。両国橋のたもとというのが地名の由来だが、この橋は武蔵国下総国、両国を結ぶ橋として名付けられた。そう、もうこちら側は下総国なのだ。

 

 都営大江戸線門前仲町から両国まで行った。駅の上にある江戸東京博物館はなぜか休業中。少なくとも今年いっぱいは開けられないという。その北にある横綱町公園(!)には、東京都の慰霊堂がある。東京大空襲の犠牲者の霊を慰めるものだ。

 

 その南西の区画は、清澄庭園と並び称せられる旧安田庭園。その一角に刀剣記念館がある。京都で新選組の記念品など見ているうちに、日本刀をもう少し学びたいと思うようになった。真剣を数多く見ることができるという意味では、この記念館が最有力。

 

    

 

 数十振りの日本刀が展示されているのだが、3階の展示室は撮影禁止。この写真は1階の情報コーナーにあったものだ。日本の刀は、飛鳥時代は直刀だったが、平安・鎌倉時代に反りが出来て、80cm近い大業物も生まれた。江戸時代には戦闘用というより装飾品になって、細身で華美なものも増えてきた。その変遷をゆっくり見て回った。

 

 同好の士は多いようで、外国人も含めてひっきりなしに客がやってくる。昨日の江戸深川資料館は客より説明員が多いくらいだったが、ここは説明員などおらず皆真剣に展示を見つめていた。

 

    

 

 寒風の中外に出て、旧安田庭園も見て回った。隅田川の水を引いた池にはうっすら氷が張っていて、咲いているのは椿だけ。

 

    

 

 陽が当たるようになって、少しは水鳥も楽そう。人工島の向こうにあるコンクリートの建物が、刀剣記念館である。旧安田庭園の西口を出ると、すぐそこは国技館。ちょうど初場所が始まるところだった。

 

    

 

 JR両国駅を越えて、最後に行ってみたいのが<旧吉良邸>。本所松坂町に広大な屋敷を構えていた三州吉良の殿様上野介は、夜襲してきた播州赤穂の浪人たちによって討ち取られた。いわゆる<赤穂事件>の最終盤のお話。

 

    

 

 屋敷の敷地はその後散逸してしまうが、地域の有志がその一角を買い取って本所松坂町公園と命名した。上野介の木像などが飾られている。

 

 この日の散策のゴールは都営森下駅にしました。寒かったけれど、よく歩けましたよ。下町万歳!