Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

深川江戸資料館で歴史の勉強

 清澄白河駅清洲橋通りの下にあって、通りの南側には清澄庭園のほか寺院が多い。松平定信公の墓所がある霊厳寺は、立派な姿に建て替わっていた。その隣にあるのが、深川江戸資料館。江戸天保年間の深川佐賀町の街並みを実物大で再現した展示が、地下にある。清澄庭園の入場券(150円)の半券を持っていると、入場料割引(400⇒300円)が得られる。偶然だが、いい順番で回ったことになる。

 

深川白河一丁目の祭神輿

 入り口直ぐに祭神輿の展示があり、下町の町内会の心意気が見られる。2年前にこの駅近くの不動産屋でオフィスの賃貸契約をしたときにも感じた、下町の住人の紐帯である。

 

 その先に、深川由来の8名の人物の紹介がある。京都で暗殺された2人の垂れ幕もある。佐久間象山高瀬川のほとりで、伊藤甲子太郎は油小路で、どちらもその場所は昨年見たよね。

 

八百屋の店先

 実に手の込んだ展示で、できるだけ本物に近い小道具や大道具を使っている。時代劇のセットより、本物らしいかもしれない。靴を脱げば畳の間に上がり込むこともできる。この八百屋にもストーリーがあり、30歳の働き者の店主が、5歳年上の世話女房に支えられて、5歳の娘と暮らしているというもの。

 

火の見やぐらと屋台

 火事と喧嘩は江戸の華、何度も火事で江戸は壊滅しかけた。江戸城天守も大火のあと、再建されていない。当時世界最初の100万人都市になった江戸には、水の供給も重要だった。深川の水路上を船で真水を運んだという。そんな江戸の暮らしぶりを、ボランティアだろう何人もの説明員が解説してくれる。

 

 写真の屋台などは僕でも使い方は分かる(時代劇沢山見たからね)が、そこかしこにある小道具(*1)の説明もしてもらえて「へえ、そうだったんだ」と思うことも多々あった。時代劇のロケ地としての京都のことを知り始めたばかりだが、江戸にももちろんそんな場所はあり、これから勉強したいなと思わせる資料館でした。

 

*1:お酒の徳利、料理を乗せた膳、火を熾すうちわ、障子に書かれた店子の名前、シャレに満ちた布切れの絵柄等々