Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

養源院と晴明神社

 午後はもう2軒、観光をした。まずは養源院で、ハイアットリージェンシー京都(*1)の南に隣接した、浄土真宗の寺院。知られているのは「血天井」で、関ヶ原合戦の前哨戦だった旧二条城の戦いで血の付いた床板を、天井板に再利用したので血の足跡が天井に残っているという。

 

    

 

 今回はそれを見に来たのではなく、境内にある紅葉を見たいと思っただけ。門からすでに境内の紅葉が見て取れる。門の脇で、3匹の猫がゆったり毛づくろいをしている。ここも観光客は少なく、紅葉見物をゆっくりできた。

 

    

 

 三つ葉葵の紋が描かれた幕に向かって、紅葉のトンネルをくぐって行く。僕らのほかに、もう一人カメラを構えた人がいるだけ。修学旅行生や外国人観光客がいないので、静寂そのもの。石碑を彩る赤が鮮やかだ。

 

 もう一軒は晴明神社。堀川沿いを北へ、一条戻り橋バス停で降りると、目の前に五芒星を掲げた鳥居がある。祀られている安倍晴明は、平安時代中期の陰陽師。晩年に陰陽師として最高の地位にまで上り詰めた苦労人というのが実相だが、小説や映画で「超人」として描かれて人気を博した。

 

    

 

 神社そのものは大きくないが、土産物店があったり解説パネルもあって、人出はそれなりにある。夕日に紅葉が映えていた。撫でると厄を払える像や、手をついて巡るとよいことがある神木など、いわくのありそうなファシリティに溢れている。人が近づくと水を出してくれる手水もあるが、決して呪術ではない。人感センサーだろう。

 

        

 

 一番気になったのがこれ。晴明の井戸で、自殺する直前の千利休がこの水を使ったと掲示されている。ちょっと荘厳な気分になって、コンドミニアムまで歩いて帰った。途中、やや寂れていたが<堀川商店街>があり、古いけど印象的な店も何軒かあった。

 

 初日の見物は予想以上に素晴らしかったです。好天が続きそうなので、少し肌寒いけれど明日からも出かけますよ。

 

*1:ハイアットリージェンシー京都にて - Cyber NINJA、只今参上