Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

大濠公園と日本庭園

 植物園から帰って一休みしていると、短い間だが激しい雨が降った。植物園の職員さんが「降ると土砂降りよ」と言っていた通りのスコール。ここはやはり、東南アジアの入り口だね。午後は、天神に近い国体通りの春吉バス停から、大濠公園を目指した。黒田家の居城福岡城の外堀だったラグーンは、周りが埋め立てられて周囲2kmの円形の池となった。

 

大濠公園の外周から池の中心を臨む

 赤坂三丁目のバス停から公園まで、立派な並木道が整備されている。護国神社の鳥居はとても大きい。その奥がNHKの放送センターで、外国人含め観光客も多い。雨上がりで陽が差してきて、とても蒸し暑い。池の外周を走っている人もいるが、熱中症対策は万全にね・・・と声をかけたくなる。

 

 福岡城祉も見たいのだが、暑さに負けて日本庭園だけ見て帰ろうと思う。城の外堀部分を埋め立て1929年に造成したのが大濠公園だが、その中で敷地面積約1.2ヘクタールの部分を使い、1984年に造園した比較的新しい庭園(*1)である。

 

 大きな上の池、入り組んだ下の池、そして枯山水部分と3つに分かれている。上の池の周囲には、いくつもの人工の滝が用意され、四阿もある。水路には橋がかけられていて、水面をのぞき込むこともできる。

 

上の池の人工島や周辺の四阿

 大小の松の樹が多く、きちんと手入れされていた。暑さもあって、流れる水音も心地よい。時々鯉が跳ねる音も珍しくて、しばらく水面を見ていた。

 

上の池と下の池を結ぶ水路上の橋

 水の流れ、観客の回遊路、岩や大きなアイテムの配置、もちろん植物の生きる環境の設計。なかなかのアートだと思うのだが、100年以上前の庭師はともかく、近代にもこのような芸術家がいることは嬉しい。

 汗はかいたものの、いい体験でした。ここもいい散歩道だと認識しましたので、次の機会もありますように。

 

*1:京都でさんざん、江戸時代や明治時代の庭園を見てきたので・・・