今日は敬老の日である。自分自身が前期高齢者になったせいもあるが、特段感慨がわかない。同級生が「来年は古希になる」とパーティなど企画しているが、古来まれというには参加者が多すぎる。みんな、幸いなことに元気だし・・・。
2つほど気になるニュースがあった。一つは総裁選挙真っ只中の河野デジタル大臣の発言(*1)。保険料の応能負担との主張で、高齢者でも余裕のある人には負担を求めるということ。今でも現役並み3割の健康保険負担の人はいるので、何の保険料?より多くの人に3割負担?との疑念を呼びそうだ。
とはいえ、病院が高齢者のたまり場となっていることは確か。昔病院の待合室にいるのが老人ばかりというのに驚いた米国人に説明を求められ、
「Here is cheapest Gentlemens Club in Japan.」
と応えて、納得してもらったこともある。

寂しい高齢者はちょっとしたことで(話し相手を求めて)病院に通い、病院もビジネスと考えて受け入れる。医師の1/3はカネにしか興味がない(*2)そうで、こうなるのも無理からぬところだ。だから河野大臣の発言も、常識的な政策構想と言えるだろう。
地方自治体では、手厚すぎた高齢者福祉を見直す動きも出ている。
北海道・北見市の「長寿祝い金」厚遇一転、全廃方針 財政難で見直し 「高齢者切り捨て」反発も(北海道新聞) - Yahoo!ニュース
この記事の表を見ても、北見市の祝い金は突出している。余裕があるならともかく、他の市町村並みでいいのではとの意見が<ヤフコメ>には多い。記事中、憤った高齢者が「ほかに削るところがあるだろう」というのはエゴとしか思えない。何しろ北見市は財政悪化で、基金を取り崩しているくらいなのだから。
敬老するにも、先立つものあってのこと。過去の市長がばらまきをやったツケでしょうね。背に腹は代えられず・・・近く日本中の合言葉になりそうです。