先週、トランプ候補が抱えている多くの訴訟に絡み、かつて大統領時代に行ったことに対して一部免責を認める最高裁判断が出されたことを紹介した。僕らからは「三権分立」を侵害する、司法の暴走のように思えた。一部の(米国の)人たちは「ならばバイデン大統領は、トランプ候補暗殺を命じても免責だよね」と言っていた(*1)。
バイデン大統領がそんなことを命じるはずもないが、実際にトランプ候補が銃撃される事件が起きて、世界は息をのんだ。
トランプ前米大統領、演説中に撃たれ耳負傷 暗殺未遂事件と捜査当局 - BBCニュース

・トランプ候補は右耳を撃たれ負傷、軽傷で護送されるときこぶしを突き上げて見せた
・狙撃手は1人、演説会場の外の建物の屋上から120~150m離れた目標を撃った
・トランプ候補以外に、聴衆から1名の犠牲者、1~2名の負傷者が出た
・事前にライフルを持った男の目撃情報はあったが、対策は後手に回った
・シークレットサービスは、狙撃後の容疑者を銃撃し殺害した
・容疑者は地元の20歳の共和党員、凶器は半自動ライフル、銃声は10発ほど聞こえた
という断片的な報道から、有りそうな仮説を立ててみる。
・トランプ候補の耳が無事に付いているから弾丸は5.56mm、M-16でも150m以内なら十分狙える
・フルオートでなく3点バーストで3発撃ち、死者1名、負傷者2~3名を出した
・他の銃声は、シークレットサービスの対狙撃手制圧射撃によるもの
ということだったのではないか?世界中の政治家は「政治への暴力は許さない」と口をそろえ、トランプ候補は男を売り、バイデン大統領の選挙戦劣勢は明らかになった。それにしてもトランプ候補は、かくも強運の星のもとに産まれたものだ。弾道があと2cm左にずれていたら死んでいた(*2)。
このままいけばトランプ2.0は現実のものになります。下記の記事で紹介したような5万人もの政府高官更迭を止めるなど、欧州の極右政党のように「脱悪魔化」となってくれることを祈るばかりです。
*1:米中それぞれの「プロジェクト2025」 - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)
*2:あるいは、神が「もう少し嘘や妄言を慎めば、今回のように助けてあげる」と言ってくれたのかもしれない