Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

知らなかった助成金

 主にデジタル化(DX)やサイバーセキュリティ対策に係る助成金について、分かりにくい、使いにくい、そもそも知られていない・・・などという現状を企業・団体の現場から聞いて、経産省をはじめとする各省に話をするというのは、最近特に注力していること。助成金の制度設計には、民間からも参加しないといけないと常々主張している。

 

 そんな僕なのに、自分のことに関する助成金知識はまるっきりダメだなと痛感させられることがあった。それは省エネ・防災などに係るリフォーム助成金について。

 

        

 

 このマンションに住むようになって、すでに17年。今月には大規模修繕も始まる。一部屋に新築当時から付けっぱなしにしてあったエアコンが、さすがにヘタってきたので入れ替えようと夫婦で話し合った。家内が会員になっている近所のEDIONに行って、年度末セールに合わせて1台買った。

 

 その時販売員の人に言われたのが「入れ替え工事の前後に写真を撮っておいてください」ということ。なぜかというと、エアコン入れ替えに加えて何かの工事をすると、助成金が出るかもしれないから。何かというのは、省エネや防災に係るもののいくつか。「へえー、そんなものがあったのか」とどこが出している助成金かと見ると、経産省国交省環境省らの相乗りだった。何かをした時、エアコン入れ替えの証拠として写真添付が必要だという。

 

        

 

 知らない仲ではない府省だが、全く知らない助成金。「そもそも知らない」のが露呈してしまった。そこで考えたのが、やはり助成金の周知は不足しているなということ。本件は、販売店が勧めてくれるので、僕も気付けた。では、DXやサイバーセキュリティについては・・・。SIerが通っているようなユーザ企業ならいい、SIerの目が届かない零細企業なら、知らないで終わってしまうのだ。

 

 うーん、助成金に気付いてもらうこと。これも重要なことですが、どうすればいいのでしょうか?