欧州が揺れている。洗練された文化と伝統、それに「Global & Digital」による経済発展をしていたはずだった。しかし、Brexit、移民問題、ウクライナ紛争と21世紀にふさわしくないことが次々に起った。そして今度はドイツで、極右組織によるクーデター計画である。時代が1~2世紀逆戻りしたような感覚が、僕にはある。
<ハインリッヒ13世>を名乗る旧貴族が首謀者で、元議員の判事や元軍人、医師も含めて25人ほどが拘束されている。容疑は、政府転覆を狙って連邦議会を襲撃しようとしたこと。ドイツだけでなくオーストリアやイタリアの拠点も含め、3,000人の捜査員が一斉に急襲して多くの資料を押収したという。PC等も押収されていて、その中のデータによってさらに多くの容疑者に司直の手が伸びることになろう。
一斉捜査の規模からみて、かなり長い期間内偵が進んでいたものと思われる。それが、なぜ今一斉検挙なのか?家内は「ワールドカップサッカーでドイツ代表チームが負けたので、メディアに別の話題提供をしたのよ」というのだが・・・。
ドイツでクーデター未遂を起こした極右テロ組織に、「ロシア関与」の疑いが|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)
カギは拘束された中に、ロシア人の女がいたこと。<ネオナチ>とも呼称される極右勢力は、親ロシア(≒親プーチン)と反ロシアに分かれるとある。親ロシアで<Qアノン>などの陰謀論者に与する集団は、プーチン・トランプとも水面下でつながっていたのかもしれない。
すると、ウクライナ紛争で出口が見えないプーチン先生が、ドイツ国内を混乱させようとクーデターの決起を急がせた可能性もある。まあ、はっきりしたのはプーチン先生の敵は、ネオナチではないという事でしたね。