Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

「サイバー放火」が起きているのか?

 ロシアのウクライナ侵攻は、どう見ても上手くいかない。先週はオデーサ沖で、恐らく対空警戒にあたっていたフリゲート艦<アドミラル・マカロフ>が、地対艦ミサイルの餌食になったとも伝えられる。旧式艦とは言え旗艦<モスクワ>を失って、対空網に穴が開いたのは痛手だったのかもしれない。

 

 マカロフ提督はロシア帝国時代の名将、1904年に旅順沖で艦隊旗艦<ペトロパブロフスク>と共に、日本軍の敷設した機雷で沈んだ。日本側も6隻しかない戦艦のうちの2隻を機雷で失っているが、マカロフ提督を失ったたため、この機雷戦は日本側に利があった。

 

 閑話休題ウクライナ(特にマリウポリ)の状況ばかりが報道されるが、実はロシアでも異変が起きている。<オリガルヒ>の不思議な一家心中や、ウクライナを上回る数の国外脱出者が出ていることだ。さらにあちこちで「不審火」が観測されている。

 

ロシア各地で相次ぐ「不可解」な火災...今度はクルスクで大規模火災が撮影される|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

 

    

 

 この記事に言う<クルスク>は、第二次世界大戦当時最大の戦車戦が行われたところ。久しぶりに地名を聞いた。ここはウクライナに近いのだが、モスクワ州の都市ノギンスクでも倉庫火災があったし、重要施設を含めいろいろなところで被害が相次いでいると、この記事は伝えている。

 

 ロシア側はウクライナの仕業としているが、ウクライナ側はこれを否定。クルスクなら(ひょっとしたら)攻撃ヘリの行動半径に入るかもしれないが、それだったら「ロシアの防空体制は役立たずか」と思わせてしまう。ましてやノギンスクまで、どうやってウクライナ軍が手を伸ばせるのだろう。

 

 いや一つ方法はある。それは「サイバー放火」、IoT機器を乗っ取るなどして制御システムを暴走させる手段だ。CBSの「CSI:サイバー」で紹介されていた手口だが、家庭用プリンタの感熱センサーをDisableし、ヘッドを熱くすればプリンタ用紙に引火させて「遠隔放火」ができるというわけ。劇中には「これならホワイトハウスでも放火できますね」とのセリフがあった。

 

 ハッカー集団アノニマスの多くが「対ロシア戦」を闘っています。その中に、この手口を操るものが要るのかもしれません。そうそう当家ではプリンタのWiFiは切ってあって、不在にするときは電源コードを抜いてます。