Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

無事に自宅に戻りました

 実は今月、2週間ほど入院する羽目になっていた。ちょっとした手術を受けたのだが、20歳代だったころ虫垂炎の手術で入院して以来のこと。命に別状はない手術なのだが、2時間以上かかるし全身麻酔をするというものだった。手術の一日前に入院、心身ともに清めて翌朝一番にストレッチャーに乗せられた。

 

 意識が戻ったのは、もう午後になってから。病室に戻っていて、点滴などを入れるチューブ、創から滲む体液を出すチューブなど、数えたら6本の管に繋がれていた。エコノミークラス症候群対策として、脚の筋肉に圧を掛けるモーター音や、酸素吸入のためのポンプの音、心電図をモニターする機器の音がする。麻酔のせいだろう、痛みはほとんど感じない。

 

 術後の経過は良好で、チューブが1本ずつ減って行き、手術の翌日には車椅子で移動(といってもトイレまで)できるようになった。あとはたっぷり持ち込んだミステリー本を読みながら、ただ穏やかに過ごすだけ。公用・私用のスマホは使えるので、メールのモニターはしていた。とはいえ、関係者には入院を伝えていたので連絡はあまりない。

 

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 三度の食事も、通常のものを手術の翌日から食べられるようになった。節分の日のメニューがこれ。可愛らしい「福豆」が付いてきた。もちろんお酒など飲めず、適性な食事を摂ったせいだろう、毎日計ってくれる血圧や脈拍も安定したものになった。

 

 車椅子を卒業し歩行器を使って歩けるようになると、リハビリ担当者の薦めもあって病棟の中をうろつくようになった。整形外科病棟なので内臓疾患のある人は少なく、まるきり寝たきりという患者も多くない。通路やロビーで会話している人も多く、聞くとはなしに話を聞いていた。

 

 「5ヵ月いたけど来週退院できるの」と明るい声で言う高齢の女性がいれば、医師が「また戻ってきてしまいましたよね。ちゃんと気を付けないと」と叱っている患者もいる。リハビリ室では事務方の声がもれ聞こえて「○○さん、夕方までは持ちそうもない。ご家族に連絡お願します」というリアルな電話も聞いてしまった。

 

 いつも健常者の中だけで過ごしていると感じられないことを、いくつか体験させてもらいました。2週間ぶりに「娑婆」に出てきたので、リハビリしながら職場復帰を目指しますよ。