子供の頃から「キッズ・ケータイ」を持ち、高校生になればスマホは当たり前の世代が、20歳代の大半を占めようとしているとも聞く。僕ら(高齢者)世代はもちろん、バブル世代・就職氷河期世代とは、全く違う生活パターンをしているのだろう。
だから新聞の部数が減り、TVの視聴者も減り、共産党・公明党などの支持母体の人数も減り、社会は確実に変わりつつある。メディアそんな中で、僕には淋しいニュースがあった。それは、囲碁・将棋人口の減少。
将棋人口は530万人、囲碁人口は180万人と減少――コロナ禍が大きく影響(古作登) - 個人 - Yahoo!ニュース
僕は中学時代に将棋を卒業したが、囲碁は大学・大学院・社会人になっても30歳ころまでは続けていた。有名棋士の著作である5巻セットの教本を何種類か買って、勉強もしていた。大学院時代にシミュレーションゲームを始めて、それらを買い漁ったのだが、職場の先輩たちに囲碁ファンも多く、社員寮や職場の昼休みに石を並べていたのを思い出す。
この記事によると、ピーク時400万人ほどいた囲碁人口は、半減して180万人になっているという。直近の減少要因は「COVID-19」禍で地方の「碁会所」が閉まったせいだというが、それ以前からの長期低落傾向も否めない。
プロの世界で囲碁の7大タイトルというと、
・棋聖
・名人
・本因坊
・碁聖
・天元
・王座
・十段
であって、新聞社などがスポンサーについている。当家の日経新聞にも「王座戦」の模様が毎日伝えられる。序・中盤の石が少ない棋譜なら、僕もなんとかついていけるから、時々楽しんではいる。
タイトル戦はこのほか女流の3タイトルのほか、僕がだいたいは見ている「NHK杯テレビ囲碁トーナメント」などもある。これらに登場する棋士には若い人も多いが、それはプロの話。素人の若い人が囲碁を話題にしているシーンなど、最近遭遇しない。家内も僕がNHK杯を見ていると「おじじ番組やね」と揶揄して通り過ぎる。
AIの導入によって若いプロ棋士が躍動しているのはいいのですが、人口は増える気配がありません。そのうち「囲碁というゲームがあったらしい」と言われる時代が来るのではないでしょうか。ちょっと、じゃなくてすごく淋しいですね。