Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

TAXI Wittmann

 プラモデル作りというのは、精々小学生までの遊びだったように思う。TVアニメのものや、戦争もの、そう軍艦よりは戦車の方が好きだったかな。友人の中にはちゃんと塗装をして美しく仕上げる人もいたのだが、そこまでの器用さはない僕は、中学生になったらもっぱら戦史本を読む方に回ってしまった。

 

 今回面白い記事を見つけた。第二次世界大戦のドイツ軍、戦車エースとして有名なミハエル・ヴィットマンが搭乗した「ティーガーⅠ」の第101大隊007号車のプラモデルが発売されるという。

 

ヴィットマンが搭乗した戦車「ティーガーI」を1/35スケールで再現したプラモデルが登場! - HOBBY Watch (impress.co.jp)

 

 価格は9,000円あまりと、それなりのお値段。しかしそれに見合った精巧なモデルで、車体はツィメリットコーテイング(うーん、マニアック)までしている。ヴィットマン大尉のフィギュアがいまいちだとの批判はあるものの、なかなかの力作と思う。

 

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ティーガー

 全長 8.45m

 全幅 3.7m

 戦闘重量 57トン

 整地速度 40km/h

 不整地速度 20km/h

 主砲 56口径88mm戦車砲

 機銃 MG34(7.92mm)×2丁

 装甲 前面100mm

 乗員 5名

 

 第二次世界大戦の戦車の中で、おそらく最も有名な戦車であろう。映画「プライベート・ライアン」でそっくりな車輛が登場したのには感動した。

 

 Ⅲ号突撃砲時代から135両以上の敵戦車を撃破したというヴィットマン大尉だが、1944年8月8日フランス戦線で4両の「ティーガーⅠ」を率いて戦闘中に戦死している。

 

 さて、僕個人の経験はここから。1990年代半ばにドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州コンスタンツ市に派遣された僕は、現地で1年間の1/4を過ごした。合弁した現地企業が抱えていたタクシー会社の名前が「TAXI Wittmann」、時々お世話になった。僕の上司などが渡独した時などVIPの送り迎えには、社長が運転する黒いベンツがやってきた。

 

 Wittmann社長は長身痩躯で禿頭だったが、強靭な体格をしていた。年齢は80歳くらい。1914年生まれのミハイルが生きていたら同年代だ。ミハイルは隣のバイエルン州出身だったよな、などと社長のハンドルさばきを見て思ったものだ。

 

 もちろん別人でしょうが、僕はそう思いたくない気分でしたね。