Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

オフィスエンドポイントの更新

 今週は特に「In Person」で行う会議も、来客も無かった。しかし今日ぎらつく太陽の下、丸の内オフィスにやってきたのにはわけがある。数年(ひょっとすると10年近く)使っているPCの更新という作業があったから。え、そんなに古いPCを使っているのと驚かれるかもしれないが、PCといってもシンクライアント。実質ディスプレイとキーボードが手元にあるだけで、プロセシングやストーレージは全部サーバー上にある構造。だからOSやアプリの更新も、クライアント側では必要ない。

 

 ところが今回、そのアーキテクチャを一新するとの連絡があった。新しいエンドポイント役のPCモドキに入れ替えるというわけ。確かにこのところシンクライアントの反応速度に不満はあった。それは、自宅で使っている1~2年前に買った「VAIO」や「Dynabook」の性能と比べてしまうからだろう。でもシステムの移行には手間もかかるし、不具合でも出たら困ってしまう。「ちょっと教えて」という相手が、テレワーク時代の今はオフィスにいない公算が高いから。

 

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 でも管理部門の指示には逆らえない。覚悟を決めて出勤し、配布を待った。管理部門としても「一斉配布」をして混乱するのはまずいと思ったのだろう、時間を決めての配布で、ウチの部署では僕と総務部長の2人が一緒に受け取った。総務部長は、

 

 「NINJAさんは専門家だからいいでしょうけど、更新むずかしいんですよね」

 

 と言って、机を並べて更新作業にとりかかった。管理部門の用意してくれたマニュアルと首っ引きで、お互い助け合いながら作業を進める。何度も躓き、

 

 「外ではサイバーセキュリティの基本はエンドポイントだ~などと偉そうなことを言っているけど、面倒なことは元来苦手なんだよね」

 

 と本音がでてしまう。総務部長は、

 

 「それで(文系の僕も)安心しました」

 

 といってくれた。パチンコの世界なら「新台入れ替え」は歓迎なのかもしれないが、日々の業務システムを換えるというのは、正直避けたいことなのだ。それでも「DXは事業構造改革、根本からの見直しが必要」と言っている手前、こんなちょっとした更新もできないのは情けない。

 

 大汗をかきながら、一通りの作業を終えた。口で言うほど簡単じゃないのだよねと再確認しましたから、ちょっとは過激な発言は控えるようにしましょう。でも1ヵ月もつかな?