Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ジョージワシントン大学

 昨日7月4日は米国の独立記念日だった。もう2年以上米国に行けていないのだが、現地特にワシントンDCからのニュースを見ると、懐かしさと言ううより生臭さを感じる。そのくらい親近感のある場所だ。ワシントンDCのかつての定宿「Lombardy」の向かいに、広場を挟んでクラシックな建物が立っている。

 

 その背後は直ぐに高層近代建築になるのだが、これが「ジョージ・ワシントン大学」の一部。昔ながらの外観を保ちながら高層化したのは、東京丸の内南口の郵便局を建て替えた方法と同じだと思う。もちろん、ワシントンDCでは10階建て以上の高層建築は見かけない。建築規制があるのだろう。

 

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 この大学、1821年に始まった私立大学である。ホワイトハウスまで徒歩10分足らずという地理的状況から考えても政治色の強い学科が多く、政治関連の研究者も数多く勤務している。アメリ東海岸では、
 
 ・学のボストン
 ・経済のニューヨーク
 ・政治のワシントンDC
 
 の三都物語があって、これらの間をぐるぐる回る一部エスタブリッシュメントが米国を動かしている。そういう意味では、ボストンまで行かなくても「学」の立場で政治的な活動をできる場所の有力候補がこの大学である。
 
 必然的に大学以上の高等教育の比重が高くなり、大学生約10,000人に対して大学院生は約14,000人いる。教授陣も、政治の世界にいたことのある人が多い。前回は、ブッシュ政権で重要なポストを占めていたという某教授の研究室を訪ねた。
 
 会合そのものは1時間ちょっとで終了したのだが、某教授とその取り巻きには米国を動かしている/動かしていた人特有のオーラがあって、ひどく疲れた。すぐホテルに戻る気になれなくて、しばらく大学キャンパス周辺を歩いてみた。そういえばDCに着いた時、多くの若者が卒業式の服装をして歩いていた。卒業のシーズンだったようだ。
 
 さすがに首都で地価も高いだろうから、広いキャンパスというわけではない。以前行った、スタンフォードはもちろん、MITにもとうてい及ばない。それでも周辺ではファーマーズ・マーケットも開かれていて、やっぱり大学なのだなあと思わせる。さて、今後はいつ訪れることになるでしょうか。