Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

リニア問題の県知事選挙が終わり・・・

 リニア中央新幹線は、品川~名古屋~新大阪の438kmを、最大時速500km/hでつなぐ「夢の高速鉄道」である。2027年には、品川~名古屋間の営業運転が始まると期待されている。ただその計画に暗雲を落としているのが、路線が通る南アルプスの水問題である。路線が走る県には1つの駅が設けられることになっているが、例外が静岡県。ほとんど人家もなく既存の鉄道もないところしか通らないから無理もないが、上記の水問題で川勝県知事が工事に待ったをかけている。

 

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 川勝知事の任期満了にともなう知事選挙が、昨日行われた。僕は現職に戦いを挑んだ前国土交通副大臣岩井しげき氏に投票したのだが、結果は現職が当選してしまった。両候補の公表されている政策を比較すると、

 

◆キャッチフレーズ

 川勝知事:東京時代から静岡時代へ、SDGsモデル県

 岩井候補:日本一住みやすい静岡県、実現

◇リニア問題

 川勝知事:命の水と南アルプスの環境を守る。JR東海と科学的根拠で対話。

 岩井候補:工事は地元の合意・協力なしには進めない。科学的根拠に基づき議論。

■コロナ対策

 川勝知事:検査体制充実、市町村のワクチン接種を支援、休業補償を国に要求。

 岩井候補:ワクチン接種が最重要、民間ノウハウ活用し医療資源を確保。

□経済対策

 川勝知事:ICT・次世代自動車などリーディング産業振興を支援、新素材活用。

 岩井候補:新分野開拓で中小企業・農業を活性化、観光資源を磨き上げる。

 

 となっている。当初争点となると思われたリニア問題は、岩井候補が一歩引いた形で争点化しなかった。僕としては、なんとも腰砕けの論戦だったし、結果だった。岩井候補の下には自民党の名の知れた議員が応援に訪れたが、それだけでは「客寄せパンダ」以上の何者でもない。

 

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 南アルプスの水問題をこう解決するという提案が欲しかったし、静岡県に利益がないとする意見には、

 

JR東海を説得し、静岡空港の真下に東海道新幹線新駅を作る。

・リニア開業後なら、今の過密な東海道新幹線ダイヤにも余裕ができるから。

静岡空港は首都圏の第三空港となり、静岡県は拡大首都圏の一部に成れる。

 

 くらいのことをぶつけても良かったのではなかろうか?今からでも遅くないので、川勝知事にも、その線でJR東海国交省と交渉して欲しいものだ。昨夜はちょっと暗い気分で、サーモンとローストビーフを食べました。ワインはお馴染みムートン・カデ。