Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

東京ステーションホテル「しち十二候」

 東京駅そのものの改修は、このエリアのリニューアルの目玉だった。東京駅舎は1914年に完成し国内外に豪華さと威容をしめしたものだったが、第二次世界大戦の戦火で損傷し復元されたものの大正期の豪華さには届かず、平成になって往時の姿に戻す計画が進められた。これと同時に耐震性の強化も図られたので、駅舎は長い工事に入った。

 
 東京駅舎内にある東京ステーションホテルもこの工事に伴い休業していたが、2012年に営業を再開した。そのレストランもリニューアルされていて、今回行ってみたのは地下1階の「日本料理/鉄板焼き、しち十二候」。地下でありながら、ガラスとスクリーンを多用し明るい雰囲気を醸し出している。
 
 会食の相手はもう来ていて、卓上のラップトップを開いて作業中。すでにメニューは選んでくれていて、前菜が来る前に一番重要な話は済ませた。その部分の合意ができたので、さっそく前菜に向かう。
 
 ごま豆腐におろしわさびを乗せ、ジュンサイを掛けてある。いかにも初夏の日本料理らしいもので、銀色のプレートに良く似合う。続いて本膳が運ばれてきた。小ぶりのご飯と味噌汁椀の他に黒い二段重ねのお弁当風のもので、食卓上で開いてくれるととてもきれいな盛りつけ。

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 右手の皿には枝豆、半熟卵、てまり寿司などが盛られている。左手にはカツオのタタキ、鯛の刺身、天ぷら盛り合わせ、野菜の炊き合わせが並んでいる。ひとつひとつが手の込んだ料理で、目に鮮やかで味も確かである。
 
 実はこの店、利用したのは二度目。2年前にオーストラリアから来た客とディナーを食べたことがある。その時は、もうひとつのカンバンである鉄板焼きで牛肉を食べた。でかいオーストラリア人二人がワギューをもりもり食べていたのを思い出す。
 
 いつか日本料理を食べてみたいと思っていたのだが、良い機会が巡ってきた。普通に仲間内のランチに来ているサラリーマンの姿もあって、割合とカジュアルな雰囲気。もちろんお味の方は立派です。また来る機会があるでしょうか?いや作りましょう。