Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

エルサレム旧市街(2)

「オリーブの丘」を降りて新市街にクルマを止め、今度は徒歩で旧市街へ入った。地下駐車場からショッピング街に出たが、雰囲気は欧州大都市のショッピングモールと変わらない。見慣れたブランドショップが軒を連ねている。しかし1本の道を渡ると、そこからは急に細い石畳の曲がりくねった道ばかりになった。ここからが本当の旧市街。

 

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 観光客が行きかうが、人種もなにもバラバラである。旧市街の入り口には観光案内所があり、マップをもらったのだが狭い路地が入り組んでいて、とてもガイドなしでは歩けなかった。ロックフェラー博物館や聖ジョージ大聖堂などのスポットを、坂道や階段も含めて細い路地がつないでいる。路地はことごとく商店となっていて、ミャンマーハノイシンガポールなどで見たバザールによく似ている。売っているものは、木彫工芸品、宗教関連商品、布製品、陶器、スナック類など雑多である。
 
 どこをどう歩いたのかさっぱりわからないうちに、古い大きな教会の入り口に案内された。教会まえのちょっとした広場にはアラブ系やインド系の人もたむろしているが、教会内は大半が欧米人(キリスト教徒)だった。中に入ったうちでは、僕だけ「異教徒」ということらしい。

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 教会内部では、ツアーガイドやボランティアガイドが声をはりあげて、教会の由来、オブジェ(失礼!)の意味、どのようにしてここに運ばれたかなどを説明している。基本的に英語だが、異教徒には半分も理解できなかった。教会は壁自体で構造物を支えているゴシック様式以前の作りのようだ。それゆえ窓もほとんどなく、内部は暗い。外に出ると、中東の日差しがまぶしく降り注ぐ。
 
<続く>