Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

Newsweekの報道姿勢に?

 先週末、日経平均株価は1,200円以上下げた。近年にない下げ幅だが、昨今の異常な上げ方から考えると、平均的には上がっている方だろう。「COVID-19」のせいで、いろいろな業種で悲鳴が上がっている。「春闘」だって、一律ベアなど考えられない。そんな中、株式市場は絶好調だ。今回の下げだって、一時的な調整と僕は思っている。しかし、世の中のバブル警戒感を煽るような記事があった。

 

バブルは弾けた | 小幡 績 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

 

・バブルは明確にはじけた。ビットコインも、テスラ株も暴落中。

長期金利こそ上がったものの、特にサプライズがあってのことではない。

・だからこそ、来るべきものが来て本当にバブルがはじけたということ。

 

 というのが主旨である。中国も米国も景気回復し、世界経済の見通しは明るい。だから金利上昇し・・・という理屈。一部うなずけることもあるのだが、中国経済は知らず米国経済の実態はまだどん底だ。だからこそバイデン政権は1,400ドル/人支給すると言っているし、最低時給を15ドルまで引き上げるともいう。まあ、引き上げによってますます失業者が増えるように思うのだが。

 

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 日本も含めて各国政府はお金をジャブジャブに投入しているから、行き先の無くなったマネーが不動産や株式に流れ込むのは、まだしばらく続くだろう。当面は、調整こそあれ日経平均1万円などという大暴落はないと思う。僕と同じで、さらに過激なことを言う人の記事が、同じNewsweekに載っていた。

 

株価が上がっているのに、「価値の下がっているモノ」を貯め込んでいる日本人 | 藤野英人 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

 

 こちらは、現金の価値が下がる(相対的にインフレ)が来るのに、値上がりする株を売って現金を抱え込む愚かさを説いている。同時に相対する記事を載せるというのは、どういう編集スタンスなのだろうか?

 

 さらに一昨日紹介した「外資悪者説」にも似た、外国人ばかりが儲けて日本人は損をするばかりという論調も気になります。もう少しフェアな編集をしてもらえませんかね。