Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ヘッジファンド対個人投資家

 先週、僕の私用携帯に証券会社の担当者からの電話が入った。また新しい株の宣伝かと思ったのだが、予想は外れた。「お持ちのNokiaの株式が暴騰しています。売り時かもしれません」という。調べてみると、$4.2/株くらいだった株価が1日で$1.8ほども値上がりしている。1年ほど前に確か$4.0くらいで買っていたものだ。

 

 その前は$6.0以上だったものが、なぜか$3.5ほどに下落していた。ちょうどHuawei排除の議論が起きていたころで、それの対抗なら株価が上がって当然と僕は思っていた。問題は後に「5Gクリーンネットワーク構想」で非中国の連合「Open Radio Area Network:ORAN」の中で、同社がどれほどの地位を占められるかだった。

 

 だから$4.0はお買い得との甘言(?)に乗って少し購入したのだが、その後さらに暴落、ついに$2.6ほどまで下げてしまった。ただそこがボトムで、最近は全体的な株高の波にも乗って損はしていないほどになったのだが、1日で$2.0近く上げるとは想像していなかった。その日はもう1日様子を見ようと応えたのだが、翌日$1.6ほど下げた。

 

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 何が起きたのか理解できなかったのだが、Nokia株が絡んだかどうかは別にして、その2日間にNICEで事件があったことが分かった。

 

ロビンフッドはなぜ取引を制限したのか(NY特急便) (写真=AP) :日本経済新聞 (nikkei.com)

 

 ネット証券「ロビンフッド」が一部株式の取引を緩和したところ、SNS情報に乗った個人投資家が特定株を買い漁り、空売りしていたヘッジファンドが損失を被ったというもの。急に膨らんだ取引に対し「ロビンフッド」が預託金を用意できず、翌日は取引を停止した。そのため暴騰した株式が今度は暴落して、一応の決着を見たようだ。

 

 基幹投資家の中でも、ややいかがわしいのがヘッジファンド。巨額の仕手戦を仕掛けて暴利を得るとの印象が僕にはある。今回はSNSを背景に、個人投資家ヘッジファンドに勝ったのだとする報道もあった。

 

 大本のSNS情報がFakeだったかどうは、僕には分かりません。しかしヘッジファンド空売りできて、個人はできないというのも不公平というある議員の指摘にもうなづけるものがあります。いずれにせよ金融業界の妖怪ヘッジファンドにも、新たな脅威が生まれたということでしょうね。