お腹を満たしたところで、15時を回ったのでホテルへ向かう。昨年宿泊した「グランフロント大阪」とは、大阪駅をはさんだ反対側にあるのが「ホテルグランヴィア大阪」。いずれも駅に隣接したビルだから、あっという間に着く。むしろ「フロントは19階です」の指示を見て、エレベータを待つ間の方がもどかしいくらいだ。
セミナーを主催する大学の事務室に予約をしてもらっていて、フロントでカードキーと朝食券などを渡された。部屋は27階の最上階。ああ、いい部屋を予約してくれたのだなと感謝する。セミナーの企画者でもある大学教授とは「事前にホテルのラウンジで簡単な打ち合わせを」と言われている。ラウンジはどこ？とフロントに聞くと、27階にありますとの返事。最上階利用者の専用ラウンジだったようだ。
27階にはその階のカードキーでしか開かないドアがあって、有人のフロントが個別にある。部屋はゆったりとしていて、良く整理されていて華美ではない。窓から外を見ると、最上階ゆえ足元に大阪駅のプラットフォームがあるような錯覚に襲われる。向かいのビルのどれかが「グランフロント大阪」のはずだし、左に見える工事現場は「梅田北ヤード」の再開発が、まだ続いていることの証拠だろう。15年以上前に「梅田北ヤード」再開発計画にちょっとだけ関わり、その図面を覚えていたので工事現場に懐かしさを覚えた。
約束の時間にラウンジで大学教授と会う。この方、20年近く前に小泉内閣のデジタル政策にからんだころ、一緒にデジタル振興の法律作りをさせてもらった。そのころはある大手企業の社長スタッフだったのだが、シンクタンクを経て今は大学の経営学部の教授。グローバルビジネスの経験ある教官の募集があって、応じたところ一発採用だったとのこと。
彼によると大学グループ全体のTOPである理事長さんがなかなかの傑物、経営危機に陥っていた大学を前任者から引き継いで立て直したのだという。その手法は相当破天荒なものだったようだ。理事長は銀行の出身、経営に関するノウハウを一杯お持ちだったのかもしれない。そんな理事長が後押しする今回のセミナー、期待頂いているのはデジタライゼーションでどうやって日本の企業・組織・個人をUpgradeするかということ。その対象には、もちろん大学も入っている。
＜続く＞
