Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

John Maxwellの戦歴(9)

 F中隊は撤退する独軍を追跡して、ファレーズ東の街に至った。ここを抜ければファレーズ包囲網は完成すると司令部は言う。司令部はM-4戦車2両も増派してくれて、Hill中尉は微笑みながら攻撃を命じた。

 

 一方ここまで逃げてきた10-3指揮官だが、実はここに砲兵部隊を置いて待ち伏せをかける準備をしながらの撤退だった。75mmと50mmの対戦車砲は位置についている。ただ要請したⅢ号突撃砲は、9-1指揮官と共に2両が向かっているという情報があるだけ。なんとか間に合ってくれと祈りながら、機関銃座を設置した。

 

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 斥候による偵察で砲兵陣地があることを知ったHill中尉は、まず歩兵で圧力をかけることにして、10-3指揮官の建物にはMay軍曹の4個分隊、50mm砲にはMaxwell軍曹の3個分隊を向け、戦車隊と自身の機動歩兵(ハーフトラック騎乗・.50機銃装備)は後方からの支援とした。歩兵の火力は米軍が優位、Maxwell軍曹は前衛の歩兵を潰走させ、50mm砲の建物に突入しこれを拿捕した。ただ、離れて支援してくれていたM-4戦車が50mm砲のラッキーヒットで破壊された。

 

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 May軍曹の方も75mm砲にM-10が破壊され、3個分隊が潰走させられたが、ついに10-3指揮官を追い払って重機関銃座を奪取した。あとは2本の街路沿いににらみを利かしている対戦車砲を始末すれば終わりと思った米軍に、油断が生じた。そこに独軍指揮官待望の増援、Ⅲ号突撃砲2両とそれに騎乗した9-1指揮官麾下の部隊が到着したのだ。

 

 側面を突かれた形になって、米軍の体制は乱れた。対戦車砲さえ避ければ無敵とばかり走り回っていたHill中尉の機動歩兵は撤退せざるを得なくなり、May軍曹の支援ができなくなった。もう1両のM-4戦車も突撃砲に撃破され、May軍曹たちはやむなく撤退した。

 

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 Maxwell軍曹の右翼も最後のM-10が突撃砲にやられ、鹵獲した50mm砲で反撃したが命中しない。それでも軍曹はしばらく粘ったが、中央も左翼も撤退を始めていてこれ以上は危険と感じ逃げることにした。残った兵をまとめ、負傷したMay軍曹をかばいながら森づたいに撤退した。

 

 Maxwell軍曹の戦果は、敵歩兵と操作班の除去(2ポイント)だった。(累積7ポイント)

 

<続く>