Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

John Maxwellの戦歴(8)

 F中隊はポテニーの町まで進撃し、そこで戦力の充実を図っていた。新任のHill中尉は徐々に中隊を掌握し、部下の信任を集め始めていた。1ヵ月ほどたって、満を持して進撃指令が下った。次の目標はファレーズ。独軍が残余の部隊をかき集めて防衛拠点としている街で、ここを落とせばベネルクス三国への道が拓ける。

 

 Hill中尉はポテニーの町から威力偵察に出ることにしたが、町を見下ろす丘に強力な独軍部隊が進出してきた。最強の10-3指揮官に率いられたコンバインド・アームズでAFVも4両、中には150mm砲を持つブルムベアも含まれている。夜のうちに布陣を済ませた独軍は、75mm対戦車砲まで設置していた。

 

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 敵の布陣を見たHill中尉は、両翼に1両ずつM-10対戦車自走砲を配備し76mm対戦車砲を含めて早期に敵AFVを撃破するよう指示した。歩兵戦力には森づたいに敵に接近、あわよくば白兵戦でAFVを破壊することを期待した。Maxwell軍曹は3個分隊を率いて右翼から進撃した。

 

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 最初は高地に布陣している独軍が有利に見えたが、戦車戦では米軍に運があった。なかなかⅢ号突撃砲が命中弾を得られないうちに、速射性に勝るM-10が立て続けに突撃砲を撃破した。Jones伍長の無線機は105mm砲を呼び出し、Maxwell軍曹の前に立ちはだかる独軍歩兵を叩きのめした。

 

 軍曹たちを狙って巨弾を撃ち込んできたブルムベアだが、3発目を撃ったところで故障してしまった。加えて対戦車砲も故障し、修理しようとしていた操作班に76mm砲弾が命中、潰走してしまった。もっとも故障はお互い様で、Jones伍長の無線機も故障した。

 

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 独軍10-3指揮官は重機関銃を撃ちまくって、両翼から迫る歩兵を何個か潰走させた。しかしMaxwell軍曹らが奔走して、それらの歩兵を回復させて戦線は弱まることはなかった。独軍で唯一残った105mm砲のと突撃砲には米軍歩兵が迫り、白兵戦を恐れた突撃砲も撤退を始めた。こうなると、10-3指揮官だけがふんばってもどうにもならない。丘を降りて近接射撃を始めたM-10の威力もあって、戦線は崩れた。Maxwell軍曹の部隊はAFVに支援されて丘陵の間道を抜け、敵を追い詰めた。

 

 Maxwell軍曹の戦果は、回復x3と勝利(4ポイント)だった。(累積5ポイント)

 

<続く>