Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

John Maxwellの戦歴(4)

 負傷兵を後送したり弾薬などの補充を受けたF中隊は、しばしの休息のあと例の村を迂回してカーンの市街地へ向かった。中隊の半分を例の村から独軍が押し出してくることに備えて残したので、手持ちの兵は8個分隊しかいない。ただ、重砲として105mm砲装備のM-4戦車とPriest2両が支援のため随伴してくれる。丘を越えて独軍の守りが薄そうな街区から突入するのだ。

 

 独軍もこの街区を無視していたわけではない。ただ戦線全体で戦力が枯渇してきていて、この地区を守るための戦力は12個分隊と3人の指揮官だけ。ただそのうちの1個分隊が歴戦の突撃工兵であることが頼りである。米軍の接近を知った9-1指揮官は、その街区で一番大きな建物に機関銃座を据えて籠り、歩兵なら銃火で追い払い、AFVなら街路に誘い込んで白兵戦で始末することにした。突撃砲も対戦車砲も、パンツァーファウストすらないのでやむを得ない。

 

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 Greenwood中尉は敵の布陣を丘の上から見て、重砲を丘に上げ、無線機を持ったMedrow伍長も敵陣を見下ろせる森に配置した。自らは2個分隊を率いて中央を進み、右翼にはMaxwell伍長の分隊を配置、後方にハーフトラックに乗った突撃部隊を待機させた。

 

 Medrow伍長が呼び出せたのは81mm砲、ちょっと威力不足だがないよりましだ。加えて3両のAFVが105mm榴弾をつるべ撃ちする。石造建物に拠ってしばらくは持ちこたえていた独軍指揮官とその部下の分隊だが、度重なる砲撃についに潰走した。しかしそれまでの重機関銃の射撃は正確で、米軍も2個分隊が負傷した。

 

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 ここからMaxwell伍長の活躍が始まる。彼はその2個分隊を回復させ、彼らを率いてZ7の建物に突入した。そこには独軍歩兵3個分隊がいたがいずれも負傷していて、伍長はそのうちの2個分隊を除去した。これを好機と見た中尉が、ハーフトラックと戦車に市街地突入に指示を出す。独軍の多くはX4の建物の中で、逃げ惑うだけになった。

 

 Maxwell伍長の分隊はX4建物に一番乗り、中央に陣取る突撃工兵と対峙した。さすがにこの敵は強力だったが、街区を守れないと知った敵指揮官は撤退を命じた。Maxwell伍長は、5ポイント(回復x2、除去x2、勝利)を挙げ、二等軍曹(8-0)に昇進した。(累積ポイント4)

 

<続く>