Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

John Maxwellの戦歴(3)

 F中隊は補給のためにしばし進撃を停止、丘の合間にある小さな村の攻略目指して偵察を続けていた。斥候から戻った兵士の報告や航空偵察結果を総合すると、独軍は村に相当の戦力を保持しているらしい。少なくともⅢ号突撃砲が1両、迫撃砲や対戦車砲もあるようだ。

 

 F中隊の応援には、歴戦のパラシュート部隊からAllan軍曹と3個分隊がやってきた。士気も高く、独軍の突撃工兵にも劣らない精兵である。さらにM-10とハーフトラックも補充された。Greenwood中尉は、Medrow伍長に無線機を持たせて砲兵支援を要求させることにし、Maxwell伍長には先鋒を命じた。

 

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 4両のAFVは丘に上がり、間道づたいに歩兵が進む作戦である。中尉自身は2個分隊を連れて南へ廻り、敵の防御拠点である機関銃座を奇襲するつもりである。9-1指揮官が2個分隊と石造建物に依っていて、重機関銃が間道を狙っている。

 

 村の後方の丘には、Ⅲ号突撃砲、75mm対戦車砲、81mm迫撃砲がいて、戦端は米軍4両のAFVとこれらの砲兵との撃ち合いで開かれた。森に隠れた対戦車砲も、車高の低い突撃砲も、厄介な敵である。米軍はM-10の速射能力やPriestの大口径砲の威力に賭けたのだが、なかなか命中弾を得られない。中尉はAFVが早く相手の砲兵を沈黙させ、機関銃座を砲撃してくれと祈っていた。

 

 ちょっとでも9-1指揮官の気をそらしてくれたら、自分も突入できるしMaxwell伍長の分隊も進撃できる。しかしなかなか当たらない。逆にM-10が対戦車砲に破壊されてしまった。M-4戦車も上手く砲兵を始末できず、やむなく丘を降りて距離を詰めようとした。主砲も当たりやすくなるし、やってくる歩兵の遮蔽物にもなれる。

 

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 村に突っ込んできたM-4戦車を見て、独軍9-1指揮官は撤退を決めた。しかし潰走ではない、やってくる米軍歩兵には痛撃を与えながら退くのだ。途中重機関銃は落としてしまったが、米軍の先鋒は負傷させることができた。さらにM-4戦車に次々と砲弾が命中、2両とも破壊されてしまった。石造建物にはとりついた中尉だったが、これ以上の無理押しは危険と考えて撤退することにした。

 

 Maxwell伍長は特に目立った働きも出来ず、命令に従って撤退するだけだった。(累積ポイント4)

 

<続く>