Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

John Maxwellの戦歴(2)

 ほぼ戦力互角の闘いを制し、F中隊は勢いに乗って隣町まで進撃した。戦車戦を生き残ったPriestに加え、2両のM-4戦車と1両のM-16重機関砲車が追い付いてくれた。M-16はハーフトラックの車体に機関砲を満載したもので、4個分隊に匹敵する火力(24)を持つ。

 

 これらの車両に支援されて、F中隊は遮蔽物の少ない平地を横切って行った。低い丘に囲まれた小さな町が見えてきた。この町には2階建て建物は一つしかない。その2階に独軍8-1指揮官と2個分隊が、重機関銃を据えて待ち構えていた。実は独軍は主力を隣町に進撃させた留守居部隊、AFVも砲兵もなく8個分隊をこの指揮官だけが指揮している。隣町の悲報が伝わってきていて撤退も考えたのだが、司令部からは増援(8-1指揮官と4個分隊)を送ったから死守せよと言われている。

 

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 Maxwell伍長たちは慎重に、AFVを遮蔽物に使いながら町に迫った。唯一の2階建て石造建物は要注意、全AFVはその建物に照準を合わせながら、歩兵の足取りに合わせてゆっくり進む。米軍歩兵を十分引き付けたと思った8-1指揮官は「ファイエル」と叫び、重機関銃が火を噴いた。伍長たちは、近くにある建物や森に逃げ込んだ。同僚のMedrow伍長率いる2個分隊は、町の端に取りついた。

 

 M-4戦車が75mm砲を機関銃の建物に命中させたが威力不足、Priestの105mm砲は外れてしまった。しかしM-16の銃撃は、8-1指揮官と機関銃を扱っていた分隊を、まるごと吹き飛ばした(サイの目2)。動きが自由になった米軍歩兵は町に殺到、指揮官を失った独軍歩兵の抵抗は微弱である。突撃してくる米軍歩兵を一旦は潰走させても、すぐに回復してAFVを連れてやってくる。

 

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 Maxwell伍長の分隊も、わずかな抵抗は受けたもののM-4戦車が敵を排除してくれて、無人の町を行くように進撃できた。町のあちこちに潰走し隠れた独軍歩兵が点在してしまい、もはや米軍の突破を防ぐのは不可能になった。すぐ近くまで増援部隊は来ていたのだが、町での敗北を悟ると増援指揮官は撤退を命じた。

 

 Maxwell伍長の戦果らしい戦果は今回はなく、勝利したことだけだった。(累積ポイント4)

 

<続く>