Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

カイノミとサンテミリオン

 週末に1本、マイレージで貰った高級赤ワインを飲もうと家内と決めて、今週は3本目。選んだのはロスチャイルドサンテミリオンボルドーの一級品で、5本の矢を束ねたシンボルがコルクに刻み込まれている。さて、それにはどんなお肉を合わせるか?これが悩みどころだ。今週はいろいろなイベントがあって、結局3日東京へ出かけることになった。

 

 金曜日にはKITTEのイベントでお話をさせてもらったのだが、聴衆はわずか2人。イベントスタッフの方がずっと多い。ほとんどの聴衆がリモートで参加しているし、何ヵ所かのカメラで録画をしているので、イベント登録者はいつでもWeb上で見ることができるわけ。まあ、ちょっとした「収録」のようなものだ。

 

 イベントを終えて、いつもの「ハナマサ+」に立ち寄った。そこで見つけたのは「カイノミ」。牛のバラ肉の一部だが、前足に近い方ではなくあばら骨の内側のお肉。1頭の牛から3~4kgしかとれない希少部位である。ものの本によると、脂質と赤身のバランスがいいとのことだが、目の前のパックは赤身がほとんどだ。それでも焼肉の定番であるバラ肉なのだから、きっと旨いだろうとパックをレジに持って行った。

 

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 で、週末のメニューはこうなった。カイノミはスジもなくコショウをまんべんなく振ったうえで、片面を強火で1分、もう一方の面を弱火で1分焼いただけで付け合せの野菜の上に乗せて、火から下ろしたフライパンの中で蒸らした。この蒸らしで内部にじっくり火を通し、隠れた脂質を溶かして旨味に変えることができるような気がする。

 

 今日の前菜はサーモンのお刺身、それに続いて主役の登場である。前菜用のテーブル白ワインを飲み干し、こちらも主役のサンテミリオンを注ぐ。まず香りを嗅ぐが、これは本物のボルドーである。ふくよかな香りというだけでは不十分だが、どう言っていいかもわからない(プアボキャ)。

 

 もう一つの主役の焼き加減は「Rare」、先日中味はしっかり真っ赤、しかし血が滴ることはない。いつものようにわさび醤油で食べた。今回の主役同士のマリアージュはかなりの高得点だと自己診断。

 

 短く焼いて、しばらく野菜の上で蒸らし・・・これがコツですかね。ごちそうさまでした。