Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

宏池会と語る会

 ずいぶん日が短くなった。都営地下鉄御成門駅から地上に出たとき、そう思った。時刻は1740、今日は夕方から東京プリンスホテルで「宏池会と語る会」がある。要するに政治資金集めパーティなのだが、運営にかかわっている小さな一般社団法人の関係で案内が来た。宏池会の三役は、

 

・会長 岸田文雄

・座長 林芳正

・事務総長 根本匠

 

 で、デジタル政策で当法人と関わり深い平井大臣も事務総長代理に名を連ねている。今回の菅政権では、平井先生のほか知己のある上川先生も宏池会だ。それゆえ夕暮れの東京プリンスにやってきたのだが、一体何人来るのかさっぱりわからない。会場は「鳳凰の間」と案内状にあるが、入り切れると思えない。不安を抱えて会場に足を踏み入れると、「ここからは2階の会場に」と交通整理、ちょっとトイレに寄ったら「今は3階会場にご案内」と行先を変えられてしまった。

 

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 最終的に僕が案内されたのは小宴会場、少しディスタンスを取った形で椅子が並べられていて、前方には大きなスクリーンがある。全部で7つの会場に参加者を分散して、密を避けるとのこと。恒例のパーティや握手・ツーショット写真なども今回はない。開会前に3役が各会場を回り、岸田会長が「このような変則的な開会をお詫びする」と述べて、会合に移った。

 

 メインは「分断から協調へ」と題した岸田会長の30分程度の講演、その前に各派(細田派・石原派・石破派等々)の領袖が挨拶し、二階幹事長や加藤官房長官も登壇した。官房長官は、菅総理は「今日本学術会議の件で記者会見中」だと言った。確か前日、「売られたケンカは買う」とおっしゃっていた二階幹事長も、まさに「山口戦争」の当事者である林座長を前にしてもずっとにこやかだった。

 

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 「分断から協調へ」の意味は、最初はよくわからなかった。左翼メディアにあおられた一部有権者の批判(例えば日本学術会議任命問題)のことでもなさそうだし・・・。それが最後の10分ではっきりした。要は今の宏池会47人しかいない、伝統ある「大宏池会」を復活させたいということらしい。しかし麻生副総理や前の宏池会会長古賀先生も姿を見せなかった。前途は多難のようだ。

 

 それでも細田先生が「岸田さんは63歳、政治家としてはこれからだ」とエールを送ったように、後期高齢者が実権を握る業界としては青年期。菅政権の次の本格政権目指して研鑽していただければと思います。