Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

オクトーバー・サプライズ

 大統領選挙のハイライト・・・のはずの討論会は惨憺たるものだったらしい。NHKニュースで一端を垣間見ただけだが、恐らくそれで十分だったろう。まともな論戦にはなるはずもなく、トランプ先生が割り込み・罵り・暴言を吐きまくった。由緒ある討論会ではなく、まるで(口先でやる)プロレスのようなものに見える。バイデン候補も対抗上相手を罵るシーンもあったが、ある程度仕方あるまい。相手が相手なのだから。

 

 あと2回予定されている討論会、とてもこのままではNGということで、席に座らせてマイクに「Mute」機能でも付けたらどうだというアイデアもあったと聞く。そんな工夫も、急に飛び込んできた「オクトーバー・サプライズ」で吹き飛んでしまった。それは、トランプ大統領夫妻が「COVID-19」で陽性になったというニュースである。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64521150S0A001C2FF8000/

 

 前日に大統領側近のホープ・ヒックス氏の感染が発覚していたから、濃厚接触者として大統領夫妻を含むホワイトハウス関係者の検査をした結果、陽性判定が出たものだろう。現時点でトランプ先生の体調悪化ということはないようだが、最低でも2週間の隔離は必須なので、上記討論会を含め選挙活動の一線に立つことはできなくなった。

 

        f:id:nicky-akira:20201002174130j:plain

 

 一部激戦州で盛り返しているとの報道もあるのだが、まだ現時点ではバイデン候補の方が優勢だという。どんな手段を使ってでも逆転勝利すると決めているトランプ先生は、本当に追い詰められたらどこかで戦争を起こしてでも居座ると僕は思っていた。有識者たちが言う「オクトーバー・サプライズ」が、血が流れる戦争になるのだけはやめて欲しいと切に願う。投票日まではあと1ヵ月、お体に気遣って大人しくしていてもらえればありがたいのだが。

 

 エコノミストの間では、以前英国のジョンソン首相が「COVID-19」に感染した時ポンドが売られ英国市場が値崩れした例を引いて、ドル安やニューヨーク市場の暴落を恐れる意見も出ています。しかし僕に言わせれば小さなこと、米国産業が感染したわけではないのですから、いずれ戻してきます。とにかくトランプ先生がこのまま退場してくれること、それが望みです。